世界的に有名な学術誌「Nature Plants」は29日にウェブサイトで、中国の科学研究チームによる植物の二次代謝に関する研究成果を発表した。この成果はウリ科植物が非常によく似た苦味性状の順化の歴史を持つことを明らかにしている。栽培者はこの特徴を利用することで、ウリ科の苦味を「正確」に調節し、品質と味の優れた新品種を開発できるという。新華社が伝えた。
中国農業科学院野菜研究所の尚軼副研究員、黄三文研究員が、この「ウリ科作物苦味性状の収斂順化と進化の差異」と呼ばれる研究を担当した。研究者によると、二次代謝産物は、植物と外界の環境が長期的な相互作用によって生み出す天然化合物だ。清々しい香りを放つものもあれば、苦味や毒性を持つものもある。これは植物が合成した「自然農薬」であり、病虫害などの不利な環境に耐性をつけるために用いられる。
そのため「美味しさ」を取り戻すためには、二次代謝産物の作物における分布を正確に調節する必要がある。食べられる部分は人を快くする化合物を蓄積しなければならないが、「天然農薬」の生成を回避しなければならない。研究者はさまざまな手段を総合的に活用し、ウリ科植物が非常によく似た苦味性状の順化の歴史を持つことを明らかにした。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年11月30日
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