24時間営業書店、都市の新たなナイトライフ広東省広州市から出張で同市を訪れたという楊さんは、早朝4時の列車に乗る予定だが、駅の待合室では待ちたくなかったため、新華書店に訪れたと言う。「テントを見た瞬間、深夜の読書を体験したいと思った。書店で夜を明かすのは初めてで、特別な気分だ」と楊さんは話した。深夜0時以降は、読書をする人のほとんどがソファーにもたれかかったり、ベンチで横になったりしていた。書店側も彼らが仮眠することを受け入れている。今年高校二年生の趙さんは、書店で膨大な量の数学の問題集を解いていた。「書店にいると、頭の回転が早くなる」のだそうだ。今年60歳の羅さんは、荷物とコップを置き、本を1冊取るとその場に座り読み始めた。静かなピアノ曲が流れる中、自分だけの夜の読書を始めた。今年芸術大学の受験を控えている何さんは、芸術系の書籍を読みふけっていた。セミクラシックがBGMとして流れる中、深夜にこの場所で本を読むことでリラックスできるのだという。深夜帯の利用者は、本を買う人よりも読書目的の人が圧倒的におおい。大半の人々は読書を終えると、疲れてそのままここで夜を明かすのだという。 書店5階のロビーに設置されている大きな机は自習する若者たちで埋め尽くされていた。彼らはしばしば集まって一緒に自習し、意見交換などをするのだという。(編集TK)
安徽省合肥市では近年、24時間営業の書店がトレンドとなっており、昼間は読書時間がとれない読書好きの人々に読書のための常夜灯を灯している。彼らは人々が寝静まった深夜に、大量の本に埋もれ、自分だけの本の世界に浸ることができる。4月23日の「世界図書・著作権デー」当日、24時間営業の合肥新華書店を訪れ、深夜に繰り広げられる読書物語を取材した。中国新聞網が伝えた。(編集TK)
「人民網日本語版」2017年4月26日
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