成都文物考古研究所が4日発表した情報によると、市中心部の実業街で数ヶ月に渡る発掘作業により、福感寺遺跡が発見されたことが明らかとなった。これで古文書にしか記されていなかったこの益州(成都の旧称)の名刹が、再び日の目を見ることになる。新華社が伝えた。
東晋から北宋・南宋まで続いた福感寺は益州の名刹で、常に高僧が滞在していた。しかし唐後期から宋初頭にかけて度重なる大きな戦の影響で、徐々に凋落していった。今回の考古発掘作業のリーダー、成都文物考古研究所の易立副研究員によると、現在まで見つかっている発掘現場は福感寺の一部にすぎないが、塔の基礎、建物の基礎、井戸、道路、水路などの遺跡が見つかっている。また、「金剛経」や「妙法蓮華経」、「仏頂尊勝陀羅尼経」など仏教経典が彫られた経版が1000枚以上、仏・菩薩・羅漢などの石像の破片が5−600個、さらに大量の杯、皿、湯呑みなどの日用品の陶磁器が出土している。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年6月5日
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