北京市初のリニアモーターカーライン「S1線」が20日、通常運行モードで無負荷試運転を行った。人民日報と科技日報が伝えた。
S1線は門頭溝区と石景山区を結び、地下鉄1号線苹果園駅との乗り換えが可能。総走行距離は10.236キロメートルで、中国2番目の中低速リニアモーターカー商業運営路線となる。
S1線の26ヶ所の分岐線の製造・取付・調整を担当する中国中鉄宝橋集団北京中低速リニアプロジェクト部プロジェクトマネージャーの蒋建湘氏は、「時速120キロでS1線の分岐線を通過しても、立てた硬貨が倒れないほど」と話す。
分岐線は列車が転向したり、路線を変える場合に必要な部分で、安全性と安定性、円滑さが重要な指標となる。この性能が十分でなければ、列車通過時にガタガタ揺れ、さらには事故につながることもある。
蒋氏によると、中国初の中低速リニアモーターカー運営路線の「長沙リニア線」と比べると、S1線の分岐線は構造の革新を実現し、車両の共振周波数を避け、車両が安定的に通過できるようにした。新型角二等分装置を採用し、磁力線の均衡を確保し、車両の安定性を確保した。新型ロック装置を採用し、分岐線を安定的に固定し、さらに振動制御能力を大幅に強化した。新型駆動装置により構造がより簡略化され、故障箇所が大幅に減少し、分岐線の安全性がアップしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年9月22日
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