青島海水稲研究発展センター白泥地実験基地にとって初の、塩・アルカリ耐性稲材料の収穫・評価が28日午後に始まった。生産量は最高で、0.06ヘクタール当たり620.95キロに達した。専門家によると、これは中国の「海水稲」研究の重要な進展だということだ。新華社が伝えた。
塩・アルカリ耐性稲は俗に海水稲と呼ばれる、長期的に砂浜や塩・アルカリ土地で成長できる稲だ。同実験基地は今年、高い塩・アルカリ耐性を持つ海水稲材料を312点を試験的に栽培した(稲の品種審査前は材料と呼ばれる)。収穫、重量測定、異物除去などにより、4点の材料の0.06ヘクタール当たり生産量が400キロを超えたと測定された。
中国工程院院士の袁隆平氏ら専門家の推算によると、0.06ヘクタール当たり生産量が300キロを上回れば、「海水稲の栽培が採算が取れ、農家の積極性が高まる」という。
青島海水稲研究発展センター技術所の王克響所長によると、軽度塩・アルカリ土地の塩分は約0.3%で、中度は0.6%。海水の塩分濃度は3.3-3.5%。同センターの海水稲の試験栽培において、まず塩分濃度0.3%の希薄海水灌漑を利用し、その後は0.6%とした。海水稲の研究の推進に伴い、より塩分濃度とアルカリ性の高い海水灌漑が可能になる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年9月29日
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