英国のテリーザ・メイ首相は2日、夫のフィリップ氏と共に上海の人気観光地・豫園を訪問。首相夫妻は、中国伝統文化の象徴とも言える「福」の字を逆さまに持って披露した。
ところが、ある英メディアはメイ首相とフィリップ氏が「『福」の字を逆さまにしてしまった!」と失敗談のように報道した。
英紙「ロンドンペーパー」は2日付の記事で、「最近、EU脱退が英国に与える可能性のある経済的影響に関する報告が発表され、メイ首相は頭を悩ませている。そして、訪中の旅の途中で、メイ首相は夫と共にまた大失敗をしでかした」と伝えた。
この「鋭い視点」で知られる同紙は、首相夫妻が上海豫園を訪問し、切り絵細工を体験している画像を掲載。「不幸にも、首相夫妻は『福」の字を逆さまに持っている」と指摘し、「しゃべっている女の子を含めた周囲の人が何とも言えない困った顔をしている」と伝えた。
▲英国メディアの目には、メイ首相が「福」の字を逆さまに持っているため、この女の子は困った顔をしているように見えたようだ。
同紙はこの「失敗談」を通して、EU脱退も失敗だったことを揶揄したかったようで、「メイ首相は上海に行く前に運を使い果たしていたようで、 不運もここに極まれり」とした。
▲この英国メディアはご丁寧にも「福」の字の「正しい方向」も伝えた。
一方でこのニュースを見た中国人読者は思わず笑いをもらしている。なぜなら失敗したのは何もメイ首相とは言えないからだ。
実は中国では幸せな暮らしや素晴らしい将来への願いを込めた「福」の字はそのまま貼っても、逆さまに貼っても間違いではないからだ。なぜなら、中国語で到来を意味する「到」と逆さまを意味する「倒」は発音が同じであるため、「福が到来するように」との意味を込めて、わざわざ逆さまに貼るからだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月7日
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