李克強総理は24日午前、中国を公式訪問中のドイツのメルケル首相と人民大会堂で会談した。新華社が伝えた。
李総理は「現在中独の関係及び各分野の協力が包括的で深い発展という良好な勢いを呈していることに、中国側は満足している。中国の新指導部とドイツの新政権は共に努力して、計画を強化し、中独の関係及び各分野の互恵協力を現在よりさらに高い段階へ押し上げるべきだ」と指摘。必要な取り組みとして以下を挙げた。
(1)各分野の制度的対話の積極的役割をより良く発揮し、年内実施の新たな中独政府協議を成功させ、包括的連携を行い、財政・金融・貿易・投資・安全分野の意思疎通と交流を強化し、今後の両国協力の新「ロードマップ」を共同策定し、中独協力のより高い水準への邁進、より深い分野への開拓を実現する。
(2)相互開放を堅持し、協力・ウィンウィンを拡大する。中国の市場開放による利益をドイツ企業が引き続き共有することを歓迎する。ドイツ側が中国側と相互開放を継続し、中国企業によるドイツやEUでの投資・事業展開に公平で開放的な環境と安定した制度枠組を創造することを希望する。
(3)デジタル化とイノベーションの協力を先導に、AI、新エネルギー車、自動車のインターネット(IoV)、自動運転など新興産業分野の協力を強化し、スマート製造など分野の研究開発と協力の潜在力を掘り起こし、協力プラットフォームや研究開発センターの共同設置を検討し、両国の科学技術機関間のイノベーション協力覚書締結を支持し、中独協力の「新たなエンジン」を築く。
(4)発展戦略の連携を強化し、強みによる相互補完を発揮し、第三国市場協力を行い、中・東欧などの地域での先行実施・試行を検討し、双方及び地域の国々の発展を促進する。
(5)人的往来の円滑化をしっかりと推し進め、文化・教育・観光分野の交流を拡大する。
メルケル首相は「ドイツ側は対中関係を非常に重視している。双方が緊密な意思疎通を保ち、上層部相互訪問を加速することは非常に重要だ。今年双方は一連の上層部交流を行う。近い将来にドイツで開かれる新たな独中政府協議に期待している。各レベルの対話を定期的に行いたい。経済・貿易、科学技術、自動運転など広範な分野で中国側との協力を強化したい。中国企業の対独投資を歓迎する。独中協力は世界及び多国間の秩序への積極的な貢献となる。ドイツ側はEU中国関係の発展促進に努力したい。EU中国投資協定交渉の推進を支持し、早期の積極的進展を希望する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年5月25日
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