中国アフリカ協力フォーラム北京サミットが3日、盛大に開幕した。習近平国家主席は開幕式で基調演説を行い、中国とアフリカが手を携えて、責任を共に担い、協力・ウィンウィンで、幸福を共に享受し、文化を共に振興し、安全を共に築き、和やかに共生する中国アフリカ運命共同体を築き、産業の促進、インフラ施設の連結、貿易の円滑化、グリーン発展、能力開発、健康・衛生、人的・文化的交流、平和・安全の「8大行動」を重点的にしっかりと実施する必要性を強調した。新華社が伝えた。

習主席は「中国は新時代のより緊密な中国アフリカ運命共同体の構築を指針に、ヨハネスブルグサミットで定めた中国アフリカ『10大協力計画』の推進を踏まえ、アフリカ諸国と緊密に協調して、今後3年間及び今後一定期間において『8大行動』を重点的に実施したい」と宣言。以下を挙げた。

（1）産業促進行動の実施。中国は中国アフリカ経済貿易博覧会を中国に設け、中国企業に対アフリカ投資を促し、アフリカが2030年までに食料安全保障をほぼ実現することを支持し、中国在アフリカ企業社会的責任アライアンスを設立することを支持する。

（2）インフラ施設連結行動の実施。中国はアフリカ連合と「中国アフリカインフラ協力計画」の策定に着手し、アフリカ側と共にアフリカのインフラ及びコネクティビティの重点事業を実施し、アフリカの単一航空運輸市場の構築を支持し、アジアインフラ投資銀行、新開発銀行、シルクロード基金などのリソースのアフリカ諸国による一層の活用を支持することを決定した。

（3）貿易円滑化行動の実施。中国は非資源類生産品を始めアフリカ製品の輸入を拡大し、アフリカ大陸自由貿易圏の構築を支持し、中国とアフリカの電子商取引協力を推進することを決定した。

（4）グリーン発展行動の実施。中国は気候変動対策、海洋協力、砂漠化対策、野生動植物保護などの分野でアフリカとの交流や協力を重点的に強化することを決定した。

（5）能力開発行動の実施。中国はアフリカと発展ノウハウの交流を強化し、アフリカのために人的資源を育成し、青年のイノベーション起業協力の推進を旨とする中国アフリカイノベーション協力センターの設立を支持することを決定した。

（6）健康・衛生行動の実施。中国は医療・衛生分野の50件のアフリカ支援事業を最適化・高度化し、アフリカのためにさらに多くの専門医師を育成し、アフリカ支援医療チームを引き続き派遣し、最適化し、医療回診活動を実施し、女性や子どもと心を通わせる事業を実施することを決定した。

（7）人的・文化的交流行動の実施。中国は中国アフリカ研究院を設立し、シルクロード国際劇場・博物館・芸術祭などへのアフリカ諸国の参加を支持し、中国アフリカメディア協力ネットワークを築き、中国とアフリカによる文化センターの相互設立を引き続き推し進め、アフリカの教育機関による孔子学院設置申請を支持することを決定した。

（8）平和・安全行動の実施。中国は中国アフリカ平和安全協力基金を設立し、中国とアフリカによる平和・安全及び平和・安定維持協力の実施を支持し、アフリカ諸国による地域の安全維持及びテロ対策の努力を支持し、中国アフリカ平和安全フォーラムを設立することを決定した。

習主席は「『8大行動』の順調な実施を後押しするため、中国は政府援助、金融機関及び企業の投融資など様々な方法を通じて、アフリカに600億ドルの支援を行いたい」と表明した。（編集NA）

「人民網日本語版」2018年9月4日