台風21号(チェービー)は今月4日、大阪やその周辺地域に大きな被害をもたらした。関西国際空港も、台風の影響で連絡橋にタンカーが衝突して、一時孤立した状態に陥り、中国人観光客1044人が同空港で足止めされただけでなく、大阪周辺に滞在中の中国人観光客の帰国にも大きな影響が出た。人民網が報じた。
台風の影響を受けて足止めになった中国人観光客が少しでも早く帰国の途につけるよう、在大阪中国総領事館は、直ちに緊急対応マニュアルに沿って救援活動を開始し、李天然・総領事率いる領事館職員が、中国人旅客1044人(香港地区からの旅客117人、澳門地区からの旅客5人、台湾地区からの旅客32人)を、6回に分けて関西国際空港から救助搬送した。
また、足止めされていた一部旅客からの要請を受け、名古屋と東京から旅客たちが帰国できるよう、同領事館は南方航空や東方航空、吉祥航空、春秋航空、天津航空、四川航空などの航空会社に積極的に協力を呼びかけ、約200人分のチケットを確保。それら旅客が帰国できるよう効果的なサポートを提供した。各方面の積極的な協力の下、増便された航空機に、予約変更された航空チケットと、人々の帰国ルートが設けられた。
空の便だけでなく、同領事館は、海路による帰国ルートも確保できるよう積極的に行動し、旅客にできるだけ多くの選択肢を準備した。大阪からの情報によると、同領事館の努力のおかげで、日本時間10日午後3時には、関西国際空港で足止めされていた中国人観光客60人が出国手続きを経て、大阪港で中日間を往復する国際客船「新鑑真号」に乗船。船で一泊した後、11日午前11時半に「新鑑真号」は上海に向かって出航する。李総領事は出港前の取材に対して、「現在も当領事館のサポートを要請する旅客が絶えない。11日昼の出港時までに乗船する旅客がさらに増えているだろう」とした。
「新鑑真号」は、中国遠洋海運集団有限公司傘下の中日国際輪渡有限公司が運航している。旅客が救援の最新情報を取得できるようにと、同領事館はオフィシャルサイトで情報を不定期に更新しており、随時チェックするよう呼びかけている。帰国途中、または間もなく帰国の途につこうとしている全ての中国人観光客が一刻も早く無事帰宅できることが望まれている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年9月11日
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