全員で記念撮影
長年にわたり、中国ではごく普通の、愛らしい日本の若者たちが常に活躍してきた。彼らは自身の知識と熱意を中国の地に捧げてきた。彼らの中には社会人になったばかりの若者もおり、中国語もほとんど話せないものの、努力と楽観的な姿勢で、異国の地で人としての価値を実現させようとしている。日本国際協力機構(JICA)が中国に派遣するボランティアたち、それがこうした若者たちだ。ボランティアたちは通常、1~2年間中国に滞在し、そのほとんどが条件的にも厳しい遠隔地や貧困地域へと派遣され、そこで教育や医療といった業務に従事し、現地の人々と一緒に生活する。人民網日本語版では「中国の日本人ボランティア」コンテンツにおいて、こうした日本人ボランティアたちが中国で経験したエピソードや思いを紹介する。
今回は日本環境教育ボランティアの秋吉楓さんが河北省の懐来天漠で開催された野外音楽フェスにおいて、中国と日本のNGOとNPOの若者を組織し、展開した「ごみゼロ活動」の状況を紹介する。中日両国のボランティアたちは今回の音楽フェスを通じて、ごみの分別をPRし、ボランティア同士の信頼関係を築いていった。秋吉さんは今後は自身の配属先である「自然の友」が独立して今回のような活動を展開し、さらに活動のレベルを向上させていければと願っている。
5月18日-20日、北京から北に90km離れた河北省懐来天漠で開催された野外音楽フェスで日中のNGO・NPOの若者が手を携えてごみゼロ活動を行いました。同フェスは4万6千人の観客を誇るイベントです。
昨年、NPO i Pledgeが環境保護を手掛け、世界で最もクリーンなフェスと呼ばれている日本の「フジロックフェスティバル」に配属先の同僚2名と環境保護ボランティアとして参加しました。今回、このようなご縁もあってこの日本のNPO iPledgeとコラボが実現しました。
配属先にはこの活動を成功させることのほかに、ボランティアコーディネートを学ぶという目的がありました。フジロックに参加した際、iPledgeのコアスタッフ(ボランティアの中心となって活動するメンバー)が、ボランティアに対して明るく、献身的に接してくれたことで、わたしたちボランティアは最後まで気持ちよく活動することができました。これまで職員2人がコアスタッフも兼任してきた配属先にとって、コアスタッフの育成は今後の発展に不可欠な要素です。 そこで、フェス前にはiPledgeと一緒に中国人コアスタッフの事前研修を実施、フェス当日は7人のiPledgeのコアスタッフと通訳の計22人で、56人の中国人ボランティアに活動のレクチャーを行いました。ゲームなどを取り入れてお互いの距離が縮まる工夫をするほか、ボランティアの水分補給や体調確認などを意識的に行い、全員が平等に気持ちよく活動できるよう心掛けました。
ゴミ分別を呼びかけるボランティア
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