北京は悠久の歴史と文化遺産に満ちた都市。時代の変遷や異なる民族が移り住んだことで、北京には今も面白い地名が数多く残されている。そして北京っ子の話す「北京語」には、漢字を見ただけでは正しく読むことが難しい「特殊」な読み方もある。今回、人民網ではそんな読み間違えやすい北京の地名を集め、北京在住の外国人たちが果たしていくつ正確に読み上げることができるかを検証した。
大柵欄
「大柵欄」は、北京市前門エリアにある約600年の歴史をもつ商店街。現在は、大柵欄街や廊房頭条、粮食店街、煤市街を含む一帯を指す。商店街には老舗が数多く建ち並び、今なお当時と変わらぬ賑わいを見せている。そして「大柵欄」の読み方はまさに「北京にしかない」特徴的な読み方となっている。
馬家堡
「馬家堡」は北京市豊台区にあり、もともとは馬家「鋪」という名で、その昔、飛脚駅だった。「鋪」と「堡」は発音が同じで、一部地域では地名の場合、置き換えて使用されている。
国子監
「国子監」とは中国の封建時代における高等教育管理機構で、時代によっては最高学府だった。「監」は多音字で、その声調が第四声の場合、「古代の官名や官府名」を指す。
胡同
伝統的な民家が建ち並ぶ細い路地を指す「胡同」(フートン)は北京市内におよそ千本以上あり、元・明・清の時代に敷設されたが、現存するほとんどの胡同は13世紀の元代のもの。碁盤の目のように走る胡同はその道幅のほとんどが9メートル以下と細く、その両側には伝統的な民家の四合院が建ち並んでいる。北京っ子は「胡同」と発音する場合、一般的に語尾を「児化(アル化)」させる。しかし同時にこの「児」の部分を短く軽く読むのが特徴的。
【番外編】
装墊児台
「装墊児台」とは北京っ子が「中国テレビ局(中央電視台)」を発音する場合の当て字。北京の方言はしばしば音を省略してしまう特徴があり、その結果発音が縮まって、一般の人には「装墊児台」と聞こえてしまう。(編集TK、TG)
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「人民網日本語版」2018年10月25日
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