森ビル株式会社が17日、東京・六本木ヒルズで「森ビル総合震災訓練」の一環である「外国人帰宅困難者受入訓練」を行った。訪日外国人・在留外国人の増加が見込まれていることから、同社では2017年から外国人帰宅困難者受入訓練を行っており、「災害時の外国人対応力強化」を目指しているという。人民網が伝えた。
今回の訓練では、帰宅困難者役として港区国際防災ボランティア、近隣大使館職員、森ビル社員など、計約50人が参加し、受入対応者の指示のもと、速やかに受入エリアへと移動した。
その後、「インターナショナルスクール園児の受入」の訓練が行われ、園児たちは受入エリアへと誘導された後、保温シートなどの防災用品の使い方についてレクチャーを受けた。
訓練に参加した園児が通うインターナショナルスクール「ASIJ Early Learning Center」のクリスティ・カリロ園長はインタビューに対し、「今回の訓練を通して、実際に避難するときの状況がわかり、園児にとっては良い学習の機会になった。六本木ヒルズは耐震機能だけでなく、災害訓練もしっかりと行っている。このような逃げ込める場所が近くにあり、とても安心できる」と話した。
また、森ビル株式会社震災対策室事務局の鈴木健次郎氏はインタビューに対し、「六本木ヒルズでは、災害時に約5000人を受け入れる態勢を整えている。多くの外国人が周辺に住んでいるので、災害時には英語などの外国語のみならず、外国人にもわかりやすい表現にした日本語を使い、情報伝達の強化を図っていきたい」と語った。
森ビルは年3回震災訓練を実施しており、「逃げ出す街から逃げ込める街へ」をコンセプトとし、建物のハード面だけでなくソフト面において、災害に強い安全・安心な街を目指した様々な取り組みを行っている。(文・木村雄太)
「人民網日本語版」2019年1月21日
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