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普段の暮らしでよく目にすることのできる月探査技術とは?

人民網日本語版 2019年01月21日08:32

「月でワタの種の芽がでた」という情報が15日、ネットで広がり、人々を喜ばせた。今回、月探査機「嫦娥四号」が生物試験用のジャガイモ、シロイヌナズナ、アブラナとワタといった4種類の植物を月に持ち込んでいる。中国科学院国家天文台の研究者である鄭永春氏によると、人類が将来、月でどうやって生きていくかということを考えて、これらの植物を選んだのだとしている。なかでもジャガイモは栄養価が高いため、将来の宇宙生活における最も重要な食糧とされている。

中国空間探測技術首席伝播専門家である龐之浩氏は、「ほとんどの人が知らないかもしれないが、我々の生活でよく見られるもの、例えばインスタントラーメンに入れる乾燥野菜やキシリトール、エアクッションスポーツシューズなどはすべて月探査技術がもたらしたものだ」と語った。

▽北京の地下鉄に利用されている熱制御技術

外は寒いが、北京地下鉄9号線の郭公荘駅構内は暖かい。「郭公荘駅のセントラル空調システムが採用しているのは北京衛星製造厂の『神舟北極』高効率集成冷凍ステーションの製品だ」と龐之浩氏は紹介した。

龐之浩氏は、「月の昼夜温度差は極めて激しく、数百度もあることから、嫦娥三号に搭載されている機械設備の正常稼動を保障するために、強い熱制御システムが必要となった。研究員たちはこの二相流回路技術を利用してセントラル空調のような効果を作り出し、嫦娥三号が昼夜温度差が過激な環境における正常な稼動を保障した。こうした技術をベースに、先の高効率集成冷凍ステーションの製品を作り出した。その省エネ効果はほかのセントラル空調よりも優れており、年平均作業効率も20%から50%向上し、敷地面積を少なくとも3分の1削減できるため、その建設周期も5分の4短縮できる。またメンテナンスと輸送も便利で、耐用年数も長い」と紹介した。

▽スモッグ抑制に抜群な効果を発揮する燃焼技術

ロケットエンジンは燃焼によって生じる巨大な推力で「嫦娥三号」を宇宙に打ち上げている。研究員らはエンジン熱制御技術をマスターし、また低圧低熱値ガス燃焼などの10種類以上の燃焼技術を利用し、燃焼産物の成分シミュレーションを核心とする燃焼処理技術を形成した。

石炭化学加工工場や石油精製工場、天然ガス化学工場から排出される排気の中の硫黄の他、火力発電所やセメントキルンから排出される煙の中の硝酸塩は大気汚染の主な汚染物となっている。龐之浩氏によると、工場から排出された酸性気体を処理するために、エンジン燃焼技術を利用して研究開発された燃焼炉が核心設備となり、それを通して硫黄回収などの工芸技術と設備を開発し、硫黄や硝酸塩などの有害物の排出を効率的に抑制できるという。

▽キシリトールや乾燥野菜は月探査プロジェクトがもたらしたもの

キシリトールを生産する設備も宇宙開発技術から生じたものだというのは意外と人々には知られていない事実の一つ。龐之浩氏によると、「嫦娥三号」ロケットを打ち上げるエンジンには3000個以上の溶接部があるという。溶接は要求が極めて高く、温度差や振動、放射などの厳しい試練を受ける必要がある。キシリトール原料の大型リアクターには12万の溶接部がある。科学研究員らが宇宙開発で利用されている溶接技術を大型リアクターの製造に使用して初めて、キシリトールやソルビトールなどが生み出された。

また龐之浩氏は、「実は、インスタントラーメンに入っている乾燥野菜は、最も古い宇宙食のひな型となったもの。このほかに若者の間で人気が高いエアクッションスポーツシューズも宇宙服の製造工芸を利用して作り出されたものだ」と語った。(編集HQ)

「人民網日本語版」2019年1月21日

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