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習近平国家主席が日本の安倍晋三首相と会談

人民網日本語版 2019年06月28日11:13
習近平国家主席が日本の安倍晋三首相と会談

習近平国家主席は27日、日本の安倍晋三首相と大阪で会談した。新華社が伝えた。

習主席は「現在世界情勢には過去百年間なかった大きな変動が起きている。グローバル・ガバナンス体制は深く再構築され、国際構造の変化が加速している。中日両国共通の利益と懸念が増えている。今年は中華人民共和国成立70周年であり、日本も令和時代に入った。われわれは新時代の要請に合った中日関係を構築し、中日関係を世界平和維持、共同発展促進の重要でプラスな要素とすべく共に努力する必要がある」と指摘。

「双方は常に中日間の4つの基本文書の確立した諸原則を遵守し、中日は『互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない』との政治的共通認識を実行し、相互信頼を増進し、中日関係が常に平和・友好・協力という正しい軌道に従い前向きに発展する後押しをする必要がある。経済・貿易、投資、第三国市場、科学技術革新など広範な分野で協力を深め、新たな協力の推進力を築き、地域経済の統合を積極的にリードする必要がある。われわれは日本企業が対中協力を積極的に拡大し、中国発展の新たなチャンスを共有することを歓迎する。『一帯一路』共同建設イニシアティブは中日の互恵協力に広大な空間を切り開き、日本側の積極的な参加を歓迎する。双方は人的・文化的結びつきを強め、両国の青少年交流を強化し、両国民の交流と友好関係を促進する必要がある。私は中日ハイレベル人的・文化的交流協議制度の年内の発足に賛同する。対話と協議を通じて摩擦や溝を建設的に管理・コントロールし、外交・安全保障分野の対話を強化し、建設的な二国間安全保障関係を構築する必要がある。日本側がこれまでの共通認識と約束を遵守し、歴史など敏感な問題を適切に取り扱い、東中国海の平和・安定を共同で維持することを希望する。中日は国際・地域問題で意思疎通・調整・協力を強化し、グローバルな試練に共同で対処し、グローバル・ガバナンスを一層公正で合理的なものにする後押しをするべきだ。中国側は日本側のG20大阪サミット開催成功を支持する。サミットが多国間主義と自由貿易を守るとの明確なメッセージを発し、世界経済の発展に安定的予期と推進力を与えることを期待する」と強調した。

安倍首相は「習主席が日本を訪れG20大阪サミットに出席することを熱烈に歓迎する。日本側のサミット開催への中国側の支持に感謝する。中国側と協力を強化し、サミットが前向きな成果を得る後押しをしたい」とした。

「日中関係が正常な発展の軌道に戻ったことを嬉しく思っている。日本側は日中平和友好条約など両国間の重要な基本文書を遵守するとともに、『競争から協調へ。互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない』との共通認識に基づき、中国側と引き続き共に努力して、新時代の要請に合った日中関係を構築し、その長期安定的発展を確保したい。両国は緊密な上層部交流と対話を継続する必要がある。私は両国関係を次の高みに引き上げるため、日本政府を代表して習主席の来春の国賓訪日を招請する。日本側は経済・貿易、投資、金融、イノベーションなどの分野で両国の協力を拡大することを希望する。双方企業のために公平で開かれた、透明かつ非差別的な市場環境を相互提供したい。両国民間の友好交流を促し、今年の青少年交流推進年を成功させ、国民感情を増進する必要がある。日本側は中国側と共に、敏感な問題を適切に取り扱い、東中国海などの面での摩擦や溝を効果的に管理・コントロールしたい。グローバル化の様々な問題や試練を前に、各国は連携して対処するべきだ。日本側は中国側の果す重要な役割を重視している。中国側と意思疎通や協力を強化し、自由で公正な貿易体制を維持し、世界の平和・安定促進に一層の責任を担うことを期待している」と述べた。

双方は朝鮮半島情勢などの問題についても意見交換。安倍首相は「日本側は習主席の先日の訪朝を高く評価する。この訪問は朝鮮半島の平和・安定推進に重要な建設的役割を果したと考えている」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年6月28日

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