G20大阪サミット展望:習近平国家主席が世界経済の「診断と処方箋」

人民網日本語版 2019年06月26日09:13

第14回G20サミットが28、29日に日本の大阪で開催され、習近平国家主席が出席する。北京の学者は「中国側はこの国際経済協力の主要フォーラムで世界経済について『診断を下し、処方箋を書く』」と指摘する。中国新聞社が伝えた。

■世界経済について「診断を下す」

張軍外交部長助理(外務次官補)は24日の国内外プレス向けブリーフィングで「現在、一国主義と保護主義が国際経済秩序に深刻な打撃を与え、世界経済の抱えるリスクと不確定性が著しく高まっている」と指摘した。

中国国際経済交流センターの張燕生首席研究員は取材に対し、現在の3大リスクとして(1)憂慮すべき世界経済情勢(2)世界経済の不均衡(3)グローバル・ガバナンス理念をめぐる溝――を挙げた。

中国現代国際関係研究院の陳鳳英研究員も国際通貨基金(IMF)の報告を引用して「現在世界経済は貿易関係の緊張、経済の下方リスクを抱えている」と述べた。世界貿易機関(WTO)は4月に公表した報告で、貿易摩擦のエスカレートや経済の不確定性の高まりなどによる影響を考慮して、今年の世界貿易の成長率予測を前回の3.7%から2.6%に引き下げた。

張軍氏は「習主席によるG20サミット出席または主催は7回連続となる。習主席は大阪サミットで4段階の全体会合に出席し、世界経済情勢に対する見解と主張を詳しく説明し、現在存在する問題の根本的原因を探り、正しい診断を下し、良い処方箋を書くべく尽力し、世界経済の大きな方向をしっかりと把握する」と説明した。

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