習近平国家主席が日本の岸田文雄首相と電話会談

人民網日本語版 2021年10月08日18:10

習近平国家主席は10月8日、日本の岸田文雄首相と電話会談を行った。

習主席は、「中日は隣国であり、『仁に親しみ鄰に善くするは、国の宝なり』と言われる。中日間の友好協力関係を守り、発展させることは、両国と両国国民の根本的利益に合致し、アジアのみならず世界の平和と安定、繁栄にも資する。現在、中日関係にはチャンスと試練が併存している。中国は日本の新政権が両国のハイレベル交流の維持を重視していることを称賛し、日本側と対話・協力を強化し、歴史を鑑とし、未来に向かう精神に基づいて、新時代の要請に見合った中日関係の構築を後押しすることを望んでいる。来年は中日国交正常化50周年にあたる。双方が初心に立ち返り、向き合って進み、この重要な歴史の節目を共に迎え、両国関係の新たな発展の未来を切り開くことを希望する」と強調。

習主席は、「中日は両国関係の正と負の両面の経験を真剣に汲み取り、中日の四つの政治文書が確立した各原則を遵守し、『互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない』という政治的コンセンサスを適切に実行し、歴史や台湾地区関連など重大で敏感な問題を適切に処理し、溝をしっかりと管理・コントロールし、正しい方向性をしっかりと把握し、両国関係の政治的基盤と大局をしっかりと守る必要がある。双方は国政運営に関する交流や経済政策の協調を強化し、公平で開放的な貿易・投資環境を共に守り、より高いレベルの優位性相互補完と互恵・ウィンウィンの関係を実現し、両国の国民をより幸福にしなければならない。双方は真の意味での多国間主義を実行し、それぞれが根本的利益と人類の共通利益に基づいて、『和して同ぜず、心を合わせて協力する』という東アジアの知恵を発揚し、地域協力を積極的に促進し、協調して世界的な試練に対応し、世界の平和と安定、発展を守らなければならない」と指摘。さらに「日本の東京五輪成功に祝意を表し、日本が来年2月の北京冬季五輪に積極的に参加することを歓迎する」と述べた。

岸田首相は中国の国慶節に祝意を表したうえで、「現在の国際情勢や地域情勢の下で、日中関係は新時代に入ろうとしている。日本は中国側と共に、日中関係の歴史から重要な示唆を汲み取り、来年の日中国交正常化50周年を契機として、新時代の要請に見合う建設的で安定した日中関係の構築に向けて共に努力することを望んでいる。双方は対話を通じて溝を管理・コントロールしなければならない。日本は中国と共に引き続き経済協力と民間交流を強化し、新型コロナウイルス感染症対策や気候変動など重要な国際・地域問題をめぐって緊密な意思疎通と協力を行うことを望んでいる。日本は北京冬季五輪が順調に開催されることを願っている」と述べた。

双方は、今回の対話が非常に時宜にかなっており、非常に重要だとの認識で一致し、今後もさまざまな形で相互の意思疎通を保ち、両国関係が正しい方向へと発展するよう導くことで同意した。(編集AK)

「人民網日本語版」2021年10月8日 

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