李克強総理は11日から12日にかけて江西省の南昌市と上饒市を視察した。新華社が伝えた。
李総理は「『習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想』を指針とし、中共中央と国務院の方針を貫徹し、企業の苦境脱却の支援など既定の政策措置の実施を加速し、改革開放を推進し、国内外の環境の想定外の変化に力強く対処し、雇用・物価・マクロ経済指標を安定させ、合理的範囲内の経済運営を維持し、民生をしっかりと保障する必要がある」と強調した。
李総理は贛江尾閭水利事業の工事現場で、江西省の水利建設について報告を受け、事業完成後の生活給水、灌漑、水運などについて視察し、「水利事業は人々に恩恵をもたらす事業であり、発展のための事業だ。特別債の発行と使用を加速し、融資支援を強化し、審査・承認効率を高め、条件の整った事業は質を確保したうえで全面的に展開し、有効投資を拡大し、出稼ぎ労働者を中心に雇用機会の増加につなげる必要がある」と述べた。
李総理は江西省の雇用安定と起業促進の状況について説明を受けた。李総理は南昌越境EC起業パークを訪れ、起業家らと話を交わした。キャッシュフローの逼迫を報告した企業があることに対し、李総理は「特に困難を抱える産業を中心に、一部企業は存続・発展の重要な瀬戸際にあり、資金圧力を緩和する金融支援措置の検討を急ぐ必要がある」と述べた。また、李総理は美翻科技公司を訪れ、同社がプラットフォームを通じてネット通販の起業家向けに実施している実務研修について把握し、プラットフォームをうまく発展させ、より多くの人々の起業や就業を手助けするよう激励した。李総理は「改革を深化することで市場の活力と社会の創造力をさらに引き出し、大衆による起業・イノベーションを推進し続け、新たなビジネス業態・モデルが次々と現れるようにする必要がある」と述べた。
李総理は横峰県丁家村を訪れ、田植えを視察。「農業用物資、特に非常に不足している特別な品種の供給確保と価格安定に引き続きしっかりと取り組む必要がある。今年の秋収穫作物の播種時にも農業用物資の価格がまだ高い場合、国は新たな農業用物資補助金措置を実施する。国の食糧安全保障を確保する必要がある」と述べた。
また、李総理は吉利新能源商用車公司で新技術と新製品を視察。「新エネルギーの発展は、エネルギーの多元化とエネルギー保障能力の強化に寄与する。品質と安全性が高く、市場の必要とする新製品をさらに多く打ち出す必要がある」と述べた。李総理は関連する中小・零細企業のトップと話を交わした。企業側からは、付加価値税の繰越還付は時宜にかなった有難い支援だが、現在もなお貨物輸送が妨げられ、物流が滞っているため、出荷ができず在庫が増えているとの報告がなされた。これに対し李総理は「税還付のスピードをさらに加速し、企業ができるだけ早く実際の資金を得られるようにする必要がある。基幹交通網と配送の秩序ある運用、国内・国際物流の円滑性を確保し、産業チェーンとサプライチェーンの安定性を確保する必要がある」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年4月13日