延安のリンゴは、陝西省延安市の山間部のリンゴ畑から中国全土へと出荷され、そして世界へも輸出されている。延安リンゴは多くの家庭の食卓に上り、「一帯一路」(the Belt and Road)の国際貨物列車に積み込まれ、さらには宇宙にまで運ばれている。延安のリンゴ産業発展の秘訣はどこにあるのか?ここでは、この真っ赤なリンゴにまつわるエピソードを見ていこう。
真っ赤に熟した延安のリンゴ
このリンゴには、人民に尽くそうという初心、農業現代化へのパスワード、新時代の10年にわたる奮闘、国は一つという思い、そして農村振興の未来が詰まっている。
長年の努力を経て、延安のリンゴ栽培面積は陝西省全体の約3分の1、中国全土の9分の1、世界の20分の1に。延安市の農民所得の6割以上がリンゴ生産によるもの。
リンゴ産業は延安市全体でカバー面が最も広く、持続的な効果・利益が最も高く、農民所得増加への貢献が最も大きい特色ある産業に。2021年の生鮮果物生産高は219億1千万元(1元は約19.5円)にも達した。
「一帯一路」という追い風に乗って、延安リンゴと関連製品は海外へも輸出された。昨年、延安リンゴは欧州や東南アジアの30余りの国・地域に向けて1326トン輸出。輸出額は1292万元(1元は約19.5円)に上った。
11月12日、宇宙貨物船「天舟5号」の発射が成功。その「宇宙宅配便」には延安リンゴも積み込まれていた。それ以前にも、有人宇宙船「神舟12号」と「神舟13号」、「神舟14号」の乗組員に延安のリンゴが届けられた。
リンゴ産業は、延安の絶対的貧困からの完全脱却に寄与した。
優れた土地で優れたリンゴを育てることに込められているのは奮闘という初心
優れたリンゴを優れた価格で売る リンゴで農民を豊かに
赤いリンゴを「金のリンゴ」に 将来性に満ちたリンゴ産業
(編集AK)
「人民網日本語版」2022年11月24日