中国とウクライナの外相が電話会談

人民網日本語版 2023年03月17日13:33

秦剛国務委員兼外交部長(外相)は16日、ウクライナのクレバ外相と電話会談を行った。新華社が伝えた。

秦外交部長は「国交樹立後の31年間、中国とウクライナの関係は発展基調を維持してきた。相互尊重を基礎に中国側と誠実な関係を構築すべく尽力するというウクライナ側の表明を、中国は称賛する。ウクライナ側と共に、長期的観点から、両国関係の持続的で安定した発展を共に推進していきたい。中国とウクライナの実務協力には良好な基盤と大きな潜在力がある。中国式現代化プロセスの実現は、両国の互恵協力により大きなチャンスをもたらすことになるだろう」とした。

クレバ外相は「ウクライナにとって中国は重要な協力パートナーであるというだけでなく、それ以上に国際問題において不可欠で、鍵を握る大国だ。中国が先ごろ、サウジアラビアとイランを和解に導くことに成功したことに祝意を表する。ウクライナは長期的観点から両国関係を見ており、引き続き『一つの中国』原則を厳守し、中国の領土的一体性を尊重していく。中国側と相互信頼を増進し、各分野で協力を深めることを望んでいる」とした。

クレバ外相はウクライナ危機の最新の状況及び和平交渉の展望を説明。中国からの人道支援に感謝し、中国の発表したウクライナ危機の政治的解決に関する立場文書は停戦を後押しする誠意を体現するものだとの見方を示し、中国側と意思疎通を継続したい考えを表明した。

秦部長は、習主席の打ち出した「4つの『されるべき』」(各国の主権と領土的一体性はいずれも尊重されるべき、国連憲章の趣旨と原則はいずれも遵守されるべき、各国の安全保障上の理にかなった懸念はいずれも重視されるべき、危機の平和的解決に資するあらゆる努力はいずれも支持されるべき)を重点的に詳しく説明し、ウクライナ問題において中国が一貫して客観的で公正な立場を堅持し、和平交渉の促進に尽力し、そのために環境を整えるよう国際社会に呼びかけていることを強調。「中国は危機が長引き、エスカレートし、さらに制御不能に陥る可能性を懸念している。各国が冷静さと理性と自制を保ち、早期に和平交渉を再開し、政治的解決の道に戻る後押しをすることを希望する。ウクライナとロシアが対話交渉に希望を残すことを望む。どれだけ困難と試練が多くとも、政治解決への扉を閉ざしてはならない。中国は今後も停戦、危機の緩和、平和回復のために建設的役割を果たしていく」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年3月17日

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