中国共産党第20回全国代表大会

【第20回党大会報告を読み解く】中国式現代化の5つの特徴

人民網日本語版 2022年10月25日16:39
【第20回党大会報告を読み解く】中国式現代化の5つの特徴

中共中央は24日、記者会見を行い、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)報告について解説した。中央宣伝部の孫業礼副部長は、第20回党大会報告で系統的に明らかにされた中国式現代化の5つの特徴として、以下を挙げた。

(1) 中国式現代化は巨大な人口規模の現代化

14億人を上回る人口規模や資源・環境上の制約の大きさが、中国の際立った国情だ。これは、中国の現代化が外国のモデルを踏襲するわけにはいかず、発展の道と推進の方法において自らの特徴を持たねばならないことを決定づけてもいる。これほど大規模な人口の現代化は、その困難さと複雑さが前例のないものであると同時に、その意義と影響も前例のないものとなる。このような規模の現代化は人類社会への多大な貢献でもあり、我々もその責任の大きさを感じている。

(2) 中国式現代化は全ての人々が共同富裕の現代化

これは中国の特色ある社会主義制度の本質によって決定づけられるものであり、我々は二極分化のパターンを受け入れるわけにはいかない。我々は全ての人々が良い暮らしを送り、自らの能力によって現代化のプロセスに参加する機会を得て、自らの貢献によって国家の発展による成果を分かち合うようにする必要があり、特定の集団を顧みずに見捨てるわけにはいかない。もちろん、共同富裕は平均主義ではなく、富裕層の財産を奪って貧困層に施すものでもない。ここには「先富後富、先富帯後富」(一部の者が先に豊かになり、その後皆が豊かになる、また皆が豊かになることにつなげる)という問題がある。また、共同富裕は長期的な歴史的プロセスであり、一挙に達成できるものではないが、我々は断固としてこの方向に向けて努力する。第18回党大会以降、農村の貧困人口1億人近くが全て貧困脱却に成功したことが、その良い例証だ。

(3) 中国式現代化は物質文明と精神文明の調和のとれた現代化

過去の一部の国々の現代化の重大な弊害は、物質主義の過度の膨張であった。もちろん、現代化は強大な物質的基礎と豊かな物質的生活なしにはあり得ないが、物質的享受のみを追求して、健全な精神を追求せず、豊かな精神生活がない場合、バラエティに富んだ多彩な人間性は単一の物質的欲望に変質してしまうだろう。これは人類にとっての悲劇でもある。我々はこれを選択しない。我々が追求するのは、物質的にも精神的にも豊かな、人々の全面的な発展だ。

(4) 中国式現代化は人と自然の調和のとれた共生の現代化

世界の現代化の歴史を見て気づく通弊は、工業化と都市化の過程における生態環境の破壊である。我々も過去に、少なからず回り道をした。第18回党大会以降、我々は生態環境破壊の勢いを断固として抑え込み、生態環境の保護には歴史的、転換的、大局的変化が生じた。「豊かな自然は金銀同様の価値がある」という習近平総書記の理念は、すでに人々の心に深く浸透し、我々の制度、政策、文化にも組み込まれている。我々は今後も、持続可能な発展の道を確固不動として歩んで行く必要がある。

(5) 中国式現代化は平和的発展の道を歩む現代化

我々は、戦争、植民、略奪などの手段で現代化を実現したかつての一部の国々の道は歩まない。我々の旗印は平和・発展・協力・ウィンウィンである。これは我々の制度と文化によって決定づけられるものである。平和的発展の道を歩むことは中国の根本的利益にかなう。我々は引き続きこの道に沿って歩んで行き、また他の国々も平和的発展の道を歩むことを希望する。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年10月25日

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