世界初の可変直径斜坑掘進機が稼働開始

人民網日本語版 2023年08月18日09:04

湖南平江揚水発電所の建設現場で15日、中国が独自に開発した世界初の可変直径斜坑掘進機「天岳号」が稼働開始した。同設備は50度の急勾配の連続的な登坂、6.53−8メートルの可変直径掘削を実現でき、世界の超高水頭・超急勾配2級斜坑水力発電所の導水トンネル全断面機械化施工の空白を埋めた。人民網が伝えた。

「天岳号」の全長は87メートル、総重量は約900トン。数段階滑り止め、緊急滑り止め、人員安全防護、TBM可変直径、急勾配斜坑輸送など複数の重要技術を開発し、大断面ヘッド及びシールドの大範囲可変直径やガイドプラットフォーム無しの稼働などの業界の8件の技術的難題を解決した。出滓、支保、保守点検などの10件の革新的な試験を行い、設備の安全性と信頼性を極めて大幅に高めた。

同発電所は、湖南省岳陽市平江県福寿山鎮に位置する国家第14次五カ年計画(2021-25年)重要エネルギープロジェクトだ。投資総額は88億元(1元は約20.1円)、総発電設備容量は140万kWで、35万kWの揚水発電機を4基設置し、設計年間発電量は10億900万kWh。発電所は2025年末に1基目の発電開始を計画している。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年8月18日

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