杭州アジア競技大会の聖火リレー用トーチを正式に交付

人民網日本語版 2023年09月05日13:18

聖火リレー用トーチの生産ライン(撮影・呂之遥)。

聖火リレー用トーチの生産ライン(撮影・呂之遥)。

杭州第19回アジア競技大会の聖火リレー用トーチ「薪火」が4日、正式に浙江省寧波市で交付された。杭州アジア競技大会の聖火リレーは8日から杭州をスタートし、浙江省の11の地級市を順に回って20日まで続けられる。科技日報が伝えた。

聖火トーチの「薪火」は全長730ミリメートル、正味重量は1200グラム。トーチの上部は方形のデザインで、下から上に向かって生長していくようなデザインとなっており、その輪郭と曲線は薪のように見える。

聖火を屋外で長時間燃焼させ続け、さまざまな複雑な気象環境に適応させるにはどうするべきか。説明によると、聖火トーチの「薪火」の上部には空気吸込口が隠されている。また設計チームは聖火トーチに「二重の保険」をかけている。その保険とは、聖火トーチ燃焼システムには内外の2つの出火口を設け、外側の出火口の火が消えた場合でも、内側は火炎噴射状態を維持できるというものだ。そして気象状況などの悪条件が元に戻った後、外側の出火口は再び自動的に火が付くように設計されている。

「薪火」聖火トーチ製造チームは実際のトーチを制作する段階において燃焼システム特別ブレイクスルーを展開し、火が風速8級(17.2~20.7メートル毎秒)や大雨といった環境下でも燃焼を維持でき、その火種がはっきり見えるようにした。また燃料にはバイオマスガスを採用し、クリーンで安全で信頼性が高い。

さらに聖火トーチ「薪火」の金属部分は1070アルミ合金加圧成形プロセスを採用。表面はレーザー彫刻と陽極酸化という2つの工程で練磨している。握りの部分には回収可能なバイオマス材料を採用しており、環境に優しく、軽く持ちやすい構造となっている。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年9月5日

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