米国が中米関係を全て「競争」で定義するのは誤った認識

人民網日本語版 2023年09月14日15:10

米国は近年、中米関係に言及する際に必ず「競争」を口にする。すでに競争が中米関係の最大のテーマ、さらには議題の全てになったかのようだ。米国が競争を対中関係の全てと見なす根本的原因は、米側の対中認識に方向性の問題が生じたことにある。(人民日報「鐘声」国際論評)

米国は中国を「最も厳しい競争相手」「最も深刻な長期的挑戦」「最も重大な地政学的挑戦」「最も重大なシステム上の挑戦」と位置づけ続けている。これは、強国は必ず覇権を唱えるという自らの認識を中国に「ミラーリング」し、西側の伝統的大国が歩んできた軌跡を中国に当てはめて、誤った判断をしているのである。ゼロサム思考の観点から世界を見れば、分断、競争、紛争がキーワードとなるが、運命を共にする観点から世界を見れば、開放、協力、ウィンウィンが最終的な選択肢となる。米側の誤った認識とやり方は、中米は相互に依存しているという現実を無視しているだけでなく、協力・ウィンウィンの歴史を歪曲するものであり、中米関係に危険な形で影響を与えている。

中国と米国は世界の平和・安定・繁栄・発展に対して特別な責任を負っており、世界は安定した中米関係を必要としている。中米は、両国の共通利益と人類の未来の前途命運の観点に立ち、どちらがより良く国政運営を行い、自国民の良い暮らしを実現できるのか、どちらが世界のパンデミック後の回復と成長により大きな原動力を与えることができるのか、どちらが気候変動対策により多くの公共財を提供できるのか、どちらが地域の紛争問題によりよい解決策を提供できるのか、どちらが両国及び全世界の人々が共に生きる地球をより安全にし、平和にし、繁栄させることができるのかを考えてみるべきである。

広大な地球は、中米それぞれの発展と共同繁栄を十分に受け入れることができる。米国は、ゼロサムゲームと冷戦思考を捨て去り、競争と対抗のロジックから抜け出し、歴史、人々、世界に対して責任を負う姿勢で、中国側と向き合って進み、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンを実現すべきである。そうしてこそ、両国は互いに学び合い、共に進歩し、大国としてのしかるべき国際的責任を共同で担い、世界の平和と発展のために大国の知恵と力で貢献することができる。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年9月14日

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