中国、対策可能な砂化土地の67%が30年までに対策を
「中国全土砂漠化対策計画(2021-30年)」の全文がこのほど発表された。同計画は今後一定期間の砂漠化対策の全体的アプローチ、活動の重点、目標任務を明確にした。砂漠化対策の全面的、科学的、体系的、持続的な実施及び質の高い推進に役立つ。人民日報が伝えた。
第18回党大会以降、中国の砂漠化対策が顕著な成果を上げた。累計で2033万ヘクタールの砂漠化対策任務を遂行し、全国の対策可能な砂化土地の53%が対策が取られた。全国の砂漠化土地面積は4モニタリング期間連続で減少し、重点対策エリアでは「砂が進み人が退く」から「緑が進み砂が退く」への歴史的な変化が実現された。
同計画は、今後一定期間の全国砂漠化対策の目標任務を明確にした。2025年までに砂化土地対策任務を約680万ヘクタール遂行し、砂化土地閉鎖保護面積を約200万ヘクタールにする。30年までに砂化土地対策任務を約1240万ヘクタール遂行し、砂化土地閉鎖保護面積を約600万ヘクタールにし、全国の対策可能な砂化土地の67%の対策を行い、砂漠化対策で決定的な進展を遂げる。
同計画は全体構成において、砂化土地の空間分布、対策方向の類似性、地域的な集中などの要素を総合的に考慮し、中国の砂化土地を干ばつ砂漠及びオアシス、半干ばつ、青蔵高原(チベット高原)寒冷地、沿海・川沿い湿潤などの砂化土地タイプエリアと、23の対策エリアに分けている。
国家林業草原局荒漠化対策司の孫国吉司長は、「砂化土地の分布の特徴や水資源の許容力などに基づき、同計画は7ヶ所の重点建設エリアを決定した。うち内蒙古(内モンゴル)東部及び北京・天津・河北の山間部・丘陵地、庫布其(クブチ)砂漠及び毛烏素(ムウス)砂地、河西回廊及び阿拉善(アラシャン)高原の3エリアを優先対策エリアとし、各地の実情を踏まえて、砂漠化対策を強化する。古爾班通古特(グルバンテュンギュト)沙漠及びオアシスエリア、塔克拉瑪干(タクラマカン)砂漠及びオアシスエリア、柴達木(ツァイダム)盆地及び共和盆地、西蔵(チベット)「2江4河」河谷の4エリアを優先予防エリアとし、砂化土地の保護を中心に行い、対策を補完とする」と説明した。
同計画は、グリーン生態砂産業を適度に発展させると打ち出した。孫氏は、「砂漠化対策による富の創出と緑・所得の同時増加の連携を堅持する。生態を保護する上で水資源の条件が許される前提で、光・熱・土などの資源を利用し、節水、低炭素、環境保護型の特色ある砂産業を適度かつ秩序正しく発展させる。農家と遊牧民の増収を促進し、貧困脱却の成果の基礎固めと農村振興をサポートする。また8大砂漠・4大砂地で砂漠自然公園の建設を重点的に行う。生態を守った上で、生態観光を適度に発展させ、人々の日増しに高まる美しい生態環境への需要を満たし、地域経済・社会の発展を促進し、人々の砂漠化対策及び生態保護の意識を高める」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年9月15日
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