中国国家航天局が「嫦娥8号」関連のグローバル協力を募集

人民網日本語版 2023年10月08日16:00

中国国家航天局は取材に対して、今月2日に開催された第74回国際宇宙会議 (IAC)において、月南極における資源探査ミッション「嫦娥8号」をめぐるグローバル協力の機会を発表したことを明らかにした。中国新聞網が報じた。

「嫦娥8号」は、中国の月探査プロジェクト第4期の重要なミッションとして、2028年前後に打ち上げられる計画。月のマルチフィジックスや地域地質断面探査・研究、月面基地からの地球観測・研究、月の原位置サンプル分析、及び資源の指定の位置における利用、月面環境における小型密封陸生生態系実験・研究などを展開し、「嫦娥7号」のミッションなどと共に、月の科学研究ステーションの基本型を作り出す計画という。

月探査機「嫦娥8号」

月探査機「嫦娥8号」

月探査プロジェクトの「平等・互恵、平和利用、協力・ウィンウィン」という原則を堅持して、「嫦娥8号」ミッションを実施するにあたり、中国は国際社会に関連したグローバル協力の機会を提供する。そのため、各国と国際組織に対して、ミッションレベルとシステムレベル、独立モジュールレベルの協力を展開し、さらに多くの重大なオリジナリティある科学的発見を共同で実現し、人類運命共同体構築を共同で促進しようと呼びかけている。

「嫦娥8号」のミッションに関連したグローバル協力は、機器のインタラクションや共同探査展開といったミッションレベルの協力、月面における基本操作能力を備えた月面ロボット及び補完性を備えた科学機器の搭載、サイエンスイノベーション性に優れた協力プロジェクトなどが優先的に検討される。「嫦娥8号」には、ピギーバッグミッション用に200キロのペイロード容量が用意される。独立モジュールの質量は100キロ以下で、システムレベルと独立モジュールレベルの協力プロジェクトの展開に用いられることになっている。「嫦娥8号」のミッションをめぐるグローバル協力プロジェクトを展開することを希望する場合、意向書を今年12月31日までに提出する必要がある。その後、2024年4月に一次選考が行われ、9月に最終的な決定が行われるという。詳細については、中国国家航天局のオフィシャルサイトで発表されることになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年10月8日

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