【イラストで読み解くドル覇権】(3)信用失墜

人民網日本語版 2023年10月11日14:32

イラスト作成・馬宏亮(イラストの著作権は人民網が保有。無断転載禁止)

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長年にわたり、米国は国際通貨制度におけるドルの覇権的地位を利用して、自国の危機を転嫁すると同時に、世界中の富を刈り取ってきた。そのため、ドルの信用は日に日に失墜している。

米国国内のインフレ圧力を緩和するために米連邦準備制度理事会(FRB)が繰り返した大幅な利上げは、各国・地域の経済に混乱を引き起こした。急激なドル高に伴い、ドル以外の通貨はむごたらしく収奪され、ドル建て債務の多い国々への返済圧力が急激に高まった。米国は連邦政府の債務上限も繰り返し引き上げてきた。現在、米連邦政府の債務上限は約32兆ドル(1ドルは約148.8円)で、国内総生産(GDP)比ではすでに120%を超えている。巨額の政府債務は、米国のデフォルト(債務不履行)リスクを直接的に高め、世界的な不信を招いている。また、米国はドル覇権を利用して、事あるごとに他国に対して一方的な制裁や管轄権の域外適用を発動し、世界経済秩序や貿易体制に深刻な打撃を与えてきた。

米国の金融政策によって、ドルに対する各国の信用は著しく失墜し、「脱ドル化」が加速している。米国は責任ある財政・金融政策を的確に実施し、他のエコノミーと共に国際経済・金融の安定を維持し、世界経済の回復を促進するべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年10月11日

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