中欧班列の輸送能力の高さの理由は?
国際定期貨物列車「中欧班列」の「コミュニティ」の輪が拡大し続けている。最新のデータによると、2023年9月末現在で、中欧班列はすでに欧州25ヶ国・217都市と結んでおり、累計運行本数は7万8000本を超えた。輸送貨物は740万TEU(20フィート標準コンテナ)を超え、中国・欧州間の貿易総額に占める割合は2016年の1.5%から2022年には8%にまで高まった。中欧班列はすでに「一帯一路」共同建設の旗艦プロジェクト及び象徴的ブランドとなっている。
中欧班列の輸送能力はどれほど高いのだろうか?過去10年間、中国から欧州に輸送される商品は当初の携帯電話やコンピューターなどIT製品から、自動車、機械設備、家具・建材、衣服・靴・帽子、電子製品など53カテゴリー・5万品目以上にまで拡大した。欧州から中国に輸送される商品は早期の木材、自動車及び部品などから、電子機器製品、食品、医療機器、機械設備、酒類などへと徐々に拡大した。中欧班列を通じて、欧州では「メイド・イン・チャイナ」の人気が高まり、中国の多くの家庭に届く欧州の製品も増加した。データによると、中欧班列の輸送した貨物の価値は累計3400億ドル(1ドルは約149.5円)を超える。
中欧班列はアジア欧州間に、全天候型、大量輸送、グリーン・低炭素、スムーズかつ安全な物流の新たなルートを切り開いた。海運や空輸と比べると、中欧班列は輸送費が空輸の5分の1、所要時間が海運の4分の1であり、自然環境の影響を受けにくく、安定性と付加価値が高く、迅速な輸送が求められる特定の物流需要を満たすことにおいて比較優位性を備える。
特に新型コロナウイルス感染症期間中には、中欧班列の強靭性が際立った。海運や空輸が多かれ少なかれ妨げられる中、中欧班列は向かい風に負けずに加速し、年平均26.3%の成長を実現し、防疫物資を累計1500万点近く輸送して、新型コロナ対策の国際協力における「ライフライン」として讃えられた。国際的に名高い複数の物流協会は中欧班列について、世界のサプライチェーンの逼迫という難題を効果的に緩和し、国際物流の保証能力を強化する確かな物流ソリューションを世界に示したとしている。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年10月17日
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