「中欧班列」は10年間で累計7万7000便運行、輸送貨物総額3400億ドル以上
資料写真(撮影・銭旭昇)
先ごろ開催された国際定期貨物列車「中欧班列」国際協力フォーラムによると、過去10年間に、「中欧班列」は累計7万7000便を運行し、731万TEU(20フィートコンテナ換算)、3400億ドル(1ドルは約147.7円)以上相当の貨物を輸送し、国際経済・貿易協力の重要な架け橋となった。
10年にわたる発展により、「中欧班列」はアジア欧州間の陸上輸送に新たな道を切り開いた。国内では、阿拉山口(アラシャンコウ)、霍爾果斯(ホルゴス)、二連浩特(エレンホト)、満州里、綏芬河などの通関地から国外へと至る、西、中央、東の3本の主要輸送ルートを形成し、時速120キロの定期列車の「中欧班列」はすでに86路線に達し、112の都市を結んでいる。 国外では、北、中央、南の3大ルートをほぼ形成し、欧州25ヶ国・地域の217都市、及び沿線のアジア11ヶ国・地域の100都市以上に達している。
10年にわたる発展により、「中欧班列」は国際輸送協力に新たな局面を切り開いた。海運や空運と比べると、「中欧班列」の輸送費は空輸の5分の1、輸送時間は海運の4分の1であり、自然環境の影響を受けにくく、安定性が高い。「中欧班列」の平均炭素排出量は、航空輸送の15分の1、道路輸送の7分の1であり、地球規模の気候変動対策、カーボンピークアウトとカーボンニュートラルの推進において重要な模範的役割を果たしている。
10年にわたる発展により、「中欧班列」は関連産業の発展に新たなチャンスをもたらした。「中欧班列」の開通後、重慶、成都などは急速に電子情報や自動車、設備製造業の拠点となった。「中欧班列」の始発都市である西安、鄭州、武漢などは、いずれも輸出志向型経済の生産額が目覚ましい成長を遂げた。中国から欧州への輸送貨物は自動車、機械設備、電子製品など5万品目以上に拡大し、欧州から中国への輸送貨物は電子機器製品、医療機器、機械設備などに拡大した。
中国国家鉄路(鉄道)集団のデータによると、今年1月から8月までの「中欧班列」の運行便数は1万1638便、貨物輸送量は126万2000TEUで、それぞれ前年同期比10%増、23%増となり、より高品質、より効率的、より安全な方向へと発展している。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年9月20日
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