アリババ系のタオバオでもWeChatペイが使用可に 進むプラットフォームの「相互接続」

人民網日本語版 2023年10月20日10:47

(画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止)

(画像著作権は東方ICが所有のため転載禁止)

ダブル11(11月11日のネット通販イベント)のプレセールが始まり、通販大手の淘宝(タオバオ)とSNS大手の微信(WeChat)がなんと手を結んだ。最近、多くのネットユーザーが淘宝の決済ページに「微信でQRコードをスキャンして支払い」の選択肢が加わったことに気づいている。

これについて淘宝のプレミアム会員サービス「88VIP会員」は、微信のコードスキャンによる決済機能は段階的にリリースしているところで、現時点では一部のユーザーにしか開放されておらず、この決済方法に対応する商品も一部にとどまるとしている。

決済画面のスクリーンショット

決済画面のスクリーンショット

今回の淘宝と微信の相互接続について、SNS上でネットユーザーからは「大歓迎」、「すごくいい、微信に入っているお金を現金化するには手数料がかかるので、これからは淘宝で使うことにする」などの声が上がった。

淘宝の決済はこれまで支付宝(アリペイ)、花唄(ファーペイ)、知人に代行してもらうなどしかなく、どれも阿里巴巴(アリババ)グループ内のエコシステムに限定されるものだった。現在、ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」は支付宝と銀行カードでの決済にのみ対応し、微信支付(WeChatペイ)には対応していない。ECプラットフォームの拼多多は商品を受け取ってから代金を支払うことができ、微信、支付宝、微信での知人による代行、QQ銭包(QQウォレット)、花唄の5種類の決済方法が使える。

業界関係者は、「これまでプラットフォームの間は遮断されており、これは自社へのアクセスに関するエコシステムを保護する役割を果たしていたが、この相互遮断こそがインターネット上の巨大なデジタルデバイド(情報格差)を生み出し、またユーザー体験の質を下げていた。相互接続はこれからの方向性になる」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年10月20日

注目フォトニュース

関連記事