世界初のハイイロネコ首輪追跡研究 各個体の平均なわばり面積は3.3平方km

人民網日本語版 2023年11月20日11:07

ハイイロネコの活動記録のスポット表示。(写真提供は祁連山国家公園青海省管理局)

ハイイロネコの活動記録のスポット表示。(写真提供は祁連山国家公園青海省管理局)

祁連山国家公園青海省管理局が15日に明らかにしたところによると、同局は野生のハイイロネコについて、ネコにつけた首輪を通じて取得したデータを利用して、初めて各個体の平均なわばり面積の科学的試算を行った。その結果、ハイイロネコの平均なわばり面積は3.3平方キロメートルに及ぶことがわかった。中国新聞社が伝えた。

同局は2021年10月から2023年10月にかけて、祁連山国家公園の青海エリアで衛星によるハイイロネコの追跡研究を初めて行った。衛星測位システム(GPS)を利用してネコにつけた首輪を追跡し、累計で10匹(メス7匹、オス3匹)を追跡し、有効な活動日数は計6111日に上り、有効な記録スポット27万か所の情報を得た。このような衛星を利用し首輪をつけて行うハイイロネコの追跡調査プロジェクトは、世界でも初の試みだ。

資料写真

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衛星の首輪追跡データによると、ハイイロネコのなわばり面積の広さには季節の影響があり、夏はより広くなる一方で、冬は大幅に狭くなる。またメスのなわばり面積はオスより広く、かつ夏になわばり面積が大幅に広くなる。交配の時期になると、オスの1日のなわばり面積はメスより広くなる一方で、子育ての時期にはメスのなわばり面積がオスより広くなる。

首輪追跡データを分析した結果、ハイイロネコは祁連山の低山や平原エリアにおいて、低木林の原生林、低山の草地、人工林、農地な複数種類の生息地を十分に利用できることがわかった。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年11月20日

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