夜遅く寝て朝遅く起きるのも「夜更かし」?

人民網日本語版 2024年01月25日14:17

睡眠の質が悪いというのが今、多くの人の悩みとなっている。「健康中国行動(2019—2030年)」によると、中国の成人の睡眠時間は1日平均6.5時間となっている。中国睡眠研究会の調査データによると、中国の成人の不眠発生率は38.2%に達している。中国新聞網が報じた。

山西省太原市で催眠術師のサポートの下、睡眠をとってストレスを解消する男女(資料写真、撮影・韋亮)。

山西省太原市で催眠術師のサポートの下、睡眠をとってストレスを解消する男女(資料写真、撮影・韋亮)。

首都医科大学附属北京安定病院の副主任医師を務める、心理テスト科の孟繁強主任は、「近年、自ら進んで受診する睡眠障害患者の数が少しずつ増えている。以前は睡眠関連の問題に対する注目度や認知度は低かったものの、今は不眠が睡眠障害の一種であることを理解する人が次第に増えており、病院で受診する人も増えている」としている。

夜遅く寝て朝遅く起きるのも「夜更かし」?

医師「睡眠時間の長さと規則正しいかがポイント」

夜遅く寝て、朝遅く起きるというのが習慣になっている人も多い。その場合、睡眠時間が長くても、「夜更かし」になるのだろうか?

孟主任は、「自らの意志で夜遅くまで起きていて、睡眠不足になっているのが一般的な『夜更かし』の定義。例えば、習慣としてこれまで夜11時に就寝していたものの、最近は夜中の1時に就寝するようになったが、起床する時間もそれに伴い遅くなった場合で、就寝時間と起床時間が規則正しく、夜中にしょっちゅう目が覚めるというように睡眠の質が悪くなったという訳でもなければ、体への影響はほとんどない」と指摘している。

「一番理想的な睡眠時間は8時間」という説について、孟主任は、「人によって必要な睡眠時間は異なる。ほとんどの成人は、7時間ほどで十分。質の良い睡眠の最も重要な判断基準は、朝起きた時に、気分がすっきりしているか、体力が回復しているかなど。睡眠時間の長さだけで判断することはできない」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年1月25日

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