「胡潤中国食品業界トップ100」発表 高級酒の貴州茅台が時価総額首位の座を維持

人民網日本語版 2024年01月30日15:22

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写真提供・胡潤研究院

2023年度の「胡潤中国食品業界トップ100」が29日に上海で発表された。高級酒の貴州茅台が2兆2000億元(1元は約20.5円)で、中国の食品業界で「最も価値のある企業」(時価総額首位)の座を維持したが、前年比で5%減少。2位は高級酒の五糧液、3位は飲料水大手の農夫山泉だった。

ランキングには食品総合、酒類、清涼飲料、乳製品、肉製品、調味料、ベーカリー製品、穀物・食用油、健康食品、農畜産業などの企業が含まれる。

上位10社中、5社は酒類を扱う貴州茅台、五糧液、瀘州老窖、汾酒、洋河だった。胡潤百富会長兼首席調査研究官のルパート・フーゲワーフ(中国名:胡潤)氏は、「膨大な人口を擁する大国である中国において、最も価値のある企業は生活必需品ではなく、食品業界の高級酒だ。これは世界でも類を見ないことだ。唯一、比較的近いのはスイスで、最も価値のある企業は食品を扱うネスレだ」と指摘。

さらに「過去1年の食品業界で最大の競争分野は半調理品だった。今回ランクインした紫燕食品、広州酒家、三全食品、絶味食品などは、業務内容のうち半調理品がかなりの部分を占めている」と分析する。

また、フーゲワーフ氏は「価値の下落幅が大きい企業やランク外になった企業は、いずれもそれぞれの分野における高級ブランドではないという共通点がある。高級品に注力すれば、リスク耐性が強まり、価値がかなり高まることすらある。今年は、一般商品の消費が低下する一方で享受型消費は依然として安定しているというM型の消費構造が見られた」と指摘している。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年1月30日

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