胡潤研究院はこのほど「胡潤U40若手企業家ランキング2021」を発表し、同研究院の長者番付「胡潤百富榜2021」に入った40歳以下(U40)の、裸一貫から身を起こした企業家をランク付けした。今年は昨年より6人増えて75人がランク入りし、資産総額は前年比7%増の1兆970億元(1元は約18.0円)に達して、過去最高を更新した。「北京日報」アプリが伝えた。
U40若手企業家のうち、資産額が100億元を超えたのは昨年より4人多い25人。昨年より資産が増えた人は54人、このうち32人は今年新たにランク入りした。75人の平均年齢は昨年と同じ37歳だった。
ランキング1位の張一鳴氏が送り出したショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」は今や世界でダウンロード数1位のアプリになった。2位の無錫出身の葉剛氏は、シンガポールで創業した冬海集団(シーグループ)がゲームからスタートして、今では東南アジア最大のEC企業になった。3位の広州出身の許仰天氏は、創業したファストファッション越境ECプラットフォームの希音(SHEIN)が欧米で急速に発展し、世界でよくダウンロードされるショッピングアプリの1つになった。
75人の中には「90後(1990年生まれ)」が2人おり、1人は喜茶(HEYTEA)を創業した聶雲宸氏で、資産額は前年より倍増して100億元に達し、「90後」の裸一貫組富豪の中で前年に続きトップに立った。もう1人は夫の韓玉龍氏と共同でMANNER珈琲を創業した28歳の陸剣霞氏で、夫婦を合わせた資産額が35億元に達して今年初めてランク入りした。
業界別に見ると、先進製造業(主に電子部品、新エネルギー車、消費者向け電子製品)の企業家が最多で19人に上り、全体の4分の1を占めた。次はエンターテインメントの14人、3位はECの6人だった。地域別に見ると、北京は引き続きU40若手企業家が最も多く集まる都市で23人に上ったが、昨年に比べると2人減少した。2位の上海は1人増えて14人、3位の深センは1人減って8人。上位3都市で全体の6割を占めた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月28日