中国の調査機関・胡潤研究院がこのほど発表した「2017年胡潤グローバル富豪番付」には、10億ドル(1ドルは約114.0円)以上の資産をもつ富豪2257人が名前を連ねた。ビル・ゲイツ氏が資産額5600億元(1元は約16.5円)で再び世界トップに立ち、ウォーレン・バフェット氏が2位、53歳になるアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏は資産増加率が37%に達して3位になった。マーク・ザッカーバーグ氏が5位。超のつくレベルの資産創造者たちをみると、中国が米国を抜いてトップ、3位はインドを抜いたドイツだった。宅配産業と小売産業の発展ペースが最も速く、順豊速運の創業者で最高経営責任者(CEO)の王衛氏はめざましい業績によって、25位に食い込んだ。「10億ドル富豪のいる都市番付」では、北京が今年もニューヨークを抜いてトップに立ち、3位は香港地区、4位はロンドンを抜いた深センだった。中央人民広播電台のサイト・央広網が伝えた。
「富豪番付」には68ヶ国の企業1811社の資産額10億ドル以上の富豪2257人が並び、人数は過去最多だった。平均年齢は64歳、総資産額は前年比16%増加して55兆9千億元に達し、世界の国内総生産(GDP)の10.7%に相当する数字となった。5年前の対世界GDP比より2.3ポイント上昇した。
中華圏からは前年比41人増加の609人が番付入りして地域別トップとなった。
順豊速運の創業者である王衛氏の動きが最も目を引いた。順豊速運が今年2月に上場すると、王氏の資産は5倍増と急速に増加し、1860億元で25位になった。ペイパル、テスラ・モーターズ、スペースXの創業者イーロン・マスク氏は初めて上位100位に入った。中国人富豪は652人で29%を占め、世界の人口に対する中国人の割合(20%)を上回った。
番付入りした富豪のうち、女性は15%を占めた。女性トップはロレアル創業者の娘のリリアンヌ・ベタンクール氏(94)で、資産額は同12%増加して、2550億ドルに達した。北京の不動産女王・陳麗華氏(76)は資産額505億元で、裸一貫組の女性で世界一となった。同研究院は、「世界の女性企業家の中で、中国は絶対的な主導的地位を占めている」と指摘する。
今回番付入りした中国人富豪の多くが裸一貫組だ。裸一貫組のうち女性が152人で、そのうち8割にあたる121人が中国出身だ。
10億ドル長者たちにとって、16年はよい年で、資産が増えた人は1037人、新たに番付入りした人は343人だった。資産が減った人は740人で、昨年は番付入りした富豪のうち276人が今年は姿を消した。中華圏は609人で米国の552人を今回も上回り、中国と米国で世界の10億ドル長者の半分を擁する。インドの富豪は高額紙幣廃止の影響で、11人が番付から消え、4位になった。ドイツはインドを抜いて3位。ロシアはルーブルが値上がりしたものの、番付入りした富豪の人数は12人減って68人になり、7位だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年3月8日
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