中国とタイの企業、5G工場を共同建設

人民網日本語版 2024年05月14日10:21

生産ラインではロボットアームが絶えず動き、地上では材料搬送ロボットが部品を積んで往復し、空中では観覧車のような搬送レールが半製品を自動で次の工程に搬送していた……。美的集団家庭用空調事業部タイ工場の生産現場に足を踏み入れると、自動化、デジタル化、スマート化の雰囲気が感じられた。新華社が伝えた。

同工場は美的集団にとって海外初の5G工場で、タイのチョンブリー県に位置し、敷地面積は約20万8000平方メートルで、全体計画の年間生産能力は400万台(セット)以上。同工場は美的が中国聯通、華為(ファーウェイ)、タイ通信事業者AISと協力し、インダストリアルインターネット、自動化、情報化、リーン・ロジスティクスなどの実践の経験に基づき建設した5G完全接続のスマートファクトリーだ。

AIS企業電気通信技術製品部の責任者であるアスニ・ヴィパタワット氏は、「当社は中国聯通とファーウェイと協力し、工場に約16万平方メートルをカバーする5G専用ネットワークを構築し、生産ラインの効果的な相互接続を保証している」と述べた。

美的空調タイ工場の蔡耀武社長は、「5G専用ネットワークを導入した後、各生産段階がよりスムーズにつながるようになり、運営効率が以前より15−20%上がった。5G専用ネットワークには幅広い接続や低遅延などの特長があり、従来の通信手段に存在する通信中断のボトルネックを取り除いた。情報伝達がよりスムーズになり、リアルタイムで数百万の生産指示を送信できる」と述べた。

アスニ氏は、「今回の中国企業との協力で5G新技術の応用経験を学んだ。今後は今回の経験を再現し、より多くのタイ企業のデジタルトランスフォーメーションをサポートする」と述べた。

ビジネス分野の応用以外にも、ファーウェイなどの中国企業は、タイのスマートシティ、交通、エネルギー、教育など複数の業界でデジタルエコシステムを構築した。ファーウェイタイ法人の最高技術責任者であるワラガオン氏は、「中国の5G発展の経験からタイは多くの恩恵を受けており、将来的にタイに適したより多くの応用シーンを開拓していきたい」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年5月14日

注目フォトニュース

関連記事