中国の科学者顔寧氏、2024年「ロレアル―ユネスコ女性科学賞」を受賞

人民網日本語版 2024年05月15日13:39

ユネスコ(国連教育科学文化機関)は14日、2024年「ロレアル―ユネスコ女性科学賞」の受賞者リストを発表し、生命・環境科学の分野における先駆的な研究を表彰した。中国の科学者の顔寧氏は5人の受賞者の1人だ。新華社が伝えた。

ユネスコのコミュニケによると、今年度の受賞者は独立した国際審査委員会が世界の350人の候補者の中から選出した。受賞者の優れた成果は、重大な公衆衛生上の問題などの課題に対応するため、科学界は今まで以上に女性の参加を必要としていることを証明した。こうした課題には、がん、マラリア、ポリオ(急性灰白髄炎)、肥満症、糖尿病、てんかんなどの疾患が含まれる。

コミュニケによると、清華大学生命科学学院教授、深セン医学科学院創設院長で、深セン湾実験室の室長を務める顔寧氏は複数種類の媒介イオン及び膜貫通型タンパク質が輸送する膜タンパク質の原子構造を発見し、膜貫通輸送の原理を解明した。その優れた研究はてんかん及び不整脈など複数種類の疾患の関連研究を推進するとともに、疼痛症候群の治療を導いてきた。顔氏は世界の女性科学者を激励している上、科学研究と教育におけるジェンダー平等を強く提唱している。

「ロレアル―ユネスコ女性科学賞」はユネスコと仏ロレアルグループが1998年に共同で設立したもので、毎年アフリカ・アラブ諸国、アジア太平洋地域、欧州、中南米・カリブ海地域、北米の5大地域から5人の女性科学者を選出する。今年の授賞式は5月28日にパリにあるユネスコ本部で開催される。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年5月15日

注目フォトニュース

関連記事