中国商務部「中日韓FTA交渉プロセスの推進を加速させたい」

中国商務部（省）の何亜東報道官は30日、「中国は日本、韓国とともに、中日韓自由貿易協定（FTA）交渉のプロセスを加速度的に推進したい」と述べた。

中日韓FTA交渉は2012年11月にスタートし、これまでに16回行われている。このほど行われた第9回中日韓首脳会議で採択された3ヶ国の共同宣言では、「引き続き中日韓自由貿易協定の交渉を加速させることについて議論を行い、自由、公平、全面的、高水準、互恵かつ独自の価値を備えた自由貿易協定の締結を目指す」としている。

何報道官は同日に行われた記者会見で、「今回の会議で達した重要な共通認識は今後の中日韓FTA交渉の加速度的な推進のために方向性を明確にした」との見方を示した。

何報道官は、「中日韓3ヶ国の産業チェーンは関連性が高く、経済は相互補完性が高い。中日韓FTAが締結されれば、既存の自由貿易協力を基礎として、3ヶ国のさらなる相互の市場開放拡大、貿易障壁の引き下げ、貿易投資の増進、ビジネス環境の最適化が推進され、3ヶ国の企業と国民に実質的な利益をもたらすことになる」と述べた。

また何報道官は、「中国は中日韓FTA交渉を非常に重視しており、日本、韓国とともに、交渉プロセスを加速度的に推進したいと考えている」と述べた。（編集KS）

「人民網日本語版」2024年5月31日