中国、夏の海外旅行予約の最初のピークが到来

人民網日本語版 2024年06月12日10:22

夏の旅行シーズンが到来しているのに伴い、中国では海外旅行の人気が高まっている。中国のオンライン旅行プラットフォームの「Qunar.Com」が10日に発表した最新のモニタリングデータによると、夏の海外旅行予約の最初のピークが到来している。中国新聞社が伝えた。

端午節(端午の節句、今年は6月10日)に合わせて3連休となった今月8日から10日にかけて、有給休暇を活用して連休を伸ばし、海外旅行に出かけた中国人が少なくなかった。現時点で、「Qunar.Com」を通して端午節の3連休中に出発した国際線の航空券予約件数は前年同期比60%以上増、3連休中にチェックインする海外のホテルの予約件数は同50%増となっている。海外旅行先を見ると、3連休中の人気トップ10はタイ、日本、マレーシア、韓国、シンガポール、米国、インドネシア、ベトナム、オーストラリア、英国となっている。うち、マレーシアは中国人を対象に査証(ビザ)免除措置を実施しているほか、中国と結ぶ国際線を新たに就航しているのを背景に、マレーシアに向かう国際線の航空券予約数が同2倍以上増となっている。

そして中国大学統一入学試験(通称「高考」) が10日に終わったこともあり、中国では夏の海外旅行予約の最初のピークがすでに到来している。「Qunar.Com」の統計によると、7月1日から8月31日の2ヶ月間の国際線の航空券予約件数は同期比1.6倍増となっている一方で、航空券の価格同期比約2割下落している。人気の海外旅行先トップ10は、マレーシア、日本、タイ、米国、韓国、シンガポール、オーストラリア、英国、インドネシア、カナダとなっている。

海外旅行の出発日を見ると、昨年より夏のピークが遅くなっている。「Qunar.Com」では、夏の海外旅行の最初のピークは7月6日で、昨年より10日ほど遅い。「Qunar.Com」のバケーション関連の責任者によると、夏期の長距離旅行で人気となっているのは依然として北米と欧州。長距離旅行のうち、10日から13日間の団体旅行の予約が人気で、フランス・スイス・イタリア12日間旅行、ロシア10日間旅行、英国10日間旅行、北欧4ヶ国10日間旅行などが人気となっている。また、北欧のアイスランドや南コーカサス(アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア)、クロアチアなどニッチな旅行先の航空券予約の増加幅が大きくなっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年6月12日

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