1日に2.2万株の植物を植える機械を導入して砂漠化防止に取り組む内蒙古自治区

人民網日本語版 2024年06月17日14:57

内蒙古(内モンゴル)自治区の庫布其(クブチ)砂漠にある鄂爾多斯(オルドス)市杭錦(ハンギン)旗砂漠化防止対策エリアに足を運ぶと、牽引式播種機5台が、砂地を往来し、溝を掘り、緑化用灌木檸条(Caragana korshinskii Kom.)の種をまき、土をかぶせるなどの作業を行っていた。新華社が報じた。

杭錦旗砂漠化防止対策エリアで檸条を植える牽引式播種機(撮影・李雲平)。

杭錦旗砂漠化防止対策エリアで檸条を植える牽引式播種機(撮影・李雲平)。

杭錦旗林草局の李樹鵬副局長は、「以前は、檸条を担いで砂漠に行き、作業員が溝を掘って、それを植えていた。1人が1日に植えることができるのは最多でも500株だった。でも、今は機械を使って植えるようになり、1台につき1日2万2000株を植えることができ、造林の効率が大幅に向上した」と説明する。

黄河の「几字弯(「几」字型の曲がり)」の南岸に位置する杭錦旗では全面積の52.2%が庫布其砂漠となっており、砂漠化防止対策が急務となっている。杭錦旗は今年、庫布其砂漠の北縁188キロに砂漠化を防止し、川を保護し、森林帯を作る建設プロジェクトを始動しており、流砂を固定させる機械や、砂の移動を止めるために枯れ草などを地中に碁盤の目状に差し込んでいく機械などを導入している。

内蒙古林草局の陳永泉副局長によると、砂漠化防止の必要に合わせて、同自治区は今後も、使用・適用範囲が広く、作業効率が高い砂漠化防止対策用の機械や設備を研究開発して導入し、普及させる計画だ。そして、砂漠化防止の方法も、以前の「人海戦術」から、機械を導入した「少数精鋭」へと切り替え、自然環境の保全・管理の質と効率を効果的に高めていきたい考えだという。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年6月17日

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