砂漠にピンクの絨毯が出現！タクラマカン砂漠でラフマの花が満開に

中国最大の砂漠・タクラマカン砂漠の北部に位置する新疆維吾爾（ウイグル）自治区尉犁（ロプノール）県では最近、約10万7000ヘクタールにわたってラフマの花が満開となっている。

ラフマは主に砂漠の塩類アルカリ土壌、川岸、谷間、山の斜面などの砂地に生育している。尉犁県では、合わせて約10万7000ヘクタールの土地に野生のラフマが生育しており、防風や流砂固定、水源かん養、生態環境の回復といった面で、著しい自然環境保全・保護効果をあげているほか、生薬として用いられたり、ラフマ茶として飲まれたりと、経済的価値もある。

ラフマの種をまく林業当局の職員。撮影・汪志鵬

2022年、尉犁県ではラフマの人工栽培の試みが始まり、1年の試験栽培を経て、今年のその栽培面積は約867ヘクタールに達している。

尉犁県のラフマを利用した砂漠化防止モデルエリアでは、作業員が現地の水資源の分布や自然の気候条件、砂丘の移動パターンなどに基づいて、ドローンと作業員による作業を組み合わせた方法を採用してラフマの種をまいている。うち、ドローンで種がまかれた土地の面積は約200ヘクタールに達した。

種をまくドローン。ドローン1台で1日当たり40‐47ヘクタールの土地にラフマの種をまくことができる。撮影・汪志鵬

新疆維吾爾自治区巴音郭楞蒙古（バインゴリン・モンゴル）自治州尉犁県林業・草原局の職員・李小東さんによると、ラフマの種をまくと同時に、ラフマで覆われた面積を増やすべく、5月20日にラフマの苗71万株を移植したという。その他、ラフマ移植エリアでは、ハロキシロン・アムモデンドロン30万株も植え、防風、流砂固定効果を発揮しているだけでなく、東側と西側にある天然のコトカケヤナギの林をつなげ、天然のグリーンな生態防壁を作り上げている。（編集KN）

尉犁県の約10万7000ヘクタールの土地に生育している野生のラフマ。撮影・汪志鵬

「人民網日本語版」2023年6月21日