「メイド・イン・チャイナ」のロボバリスタが海外進出へ

人民網日本語版 2024年07月02日13:15

「2024中国都市コーヒー発展報告」によると、2023年における中国のコーヒー産業は2654億元(1元は約22.2円)規模に拡大し、ここ3年近くの複合年間成長率(CAGR)は17.14%に達している。そして、今年、その規模は3133億元にまで拡大する見込みだ。

そして2023年における中国のコーヒー関連の企業がすでに38万4859社に達したことは注目に値する。そして、一部の中国企業のコーヒー関連商品は、海外進出にも成功している。例えば、コーヒーショップの瑞幸(ラッキンコーヒー)や庫迪(コッティコーヒー)はすでに海外進出を果たし、店舗を開店させているほか、「メイド・イン・チャイナ」のコーヒーメーカーも海外市場で人気となっている。2023年、「メイド・イン・チャイナ」のエスプレッソマシンの輸出総額は75億7000万元に達した。

コーヒーメーカーと足並みを揃えるように、「メイド・イン・チャイナ」のロボバリスタも海外進出を果たしている。

上海氦豚ロボット科技有限公司の創始者・韓非子氏によると、同社が開発した「COFE+ロボット」が、中国内外の政府機関や病院、大学、空港、駅、ショッピングセンター、観光スポットなど、100種類以上の場所に設置されており、米国やロシア、フランス、ドイツ、イタリアなど30ヶ国以上に輸出されている。そしてドイツのソフトウェア企業・SAPや米国のショッピングセンター、オーストラリアのゴールドコースト、中東の遊園地、東南アジアの娯楽施設などに、ロボバリスタが設置されているのだという。

中国移動咪咕公司の関係者は、「現時点で、AIロボバリスタ100台余りが通信キャリア・中国移動(チャイナ・モバイル)の店舗内や、政府機関、企業のホール、カフェなどに設置されているほか、タイの複数の都市を含む、東南アジアにも輸出されている」と説明する。

米市場調査会社・グランドビューリサーチが2023年11月に発表した報告は、2030年までに、世界のコーヒー市場の規模は6900億9000ドル(1ドルは約161.5円)にまで拡大し、そのCAGRは5.2%に達すると予想している。なかでも2023年から2030年の間、アジア太平洋地域の成長率が最も高くなり、同地域で急速に発展するコーヒー文化が市場の成長を推進するカギとなる要素になるとしている。 (編集KN)

「人民網日本語版」2024年7月2日

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