深さ510.2m!中国の湖沼掘削最深記録が更新

人民網日本語版 2024年07月19日11:16

青蔵高原(チベット高原)にある湖「納木錯(ナムツォ)」で、第2回青蔵高原科学観測の重要科学観測任務として行われていた納木錯国際大陸科学掘削計画が17日午後1時、42日間にわたるハードな取り組みを経て、無事完了した。科学観測隊は7本のボーリング孔で納木錯の湖底掘削を行い、湖底から長さ951.12mの堆積物コアを取得した。うち7本目のボーリング孔は深さ510.2 mに達し、再び中国の湖沼掘削の最深記録を更新した。中央テレビニュースが伝えた

納木錯は青蔵高原の中心地である拉薩(ラサ)市と那曲(ナクチュ)市の間に位置し、西蔵(チベット)自治区で面積が2番目に大きい湖だ。湖面の標高は4718 mで、最大水深は約100 m。

今回の科学観測隊の責任者で、中国科学院青蔵高原研究所の研究員である王君波氏は、「掘削プラットフォームで昼夜問わず努力を重ねた結果、我々は全長1000 m近くのコアを取得した。これは青蔵高原の古気候学、湖沼古生態学と進化、3極連関、気候の遠隔相関など複数学科の研究に用いることができる。納木錯国際大陸科学掘削計画には中国、ドイツ、スイス、英国などの研究機関から70人以上の科学観測隊員が参加した。プロジェクトの準備作業が複雑で時間がかかり、過去に実施されたその他の国際陸上科学掘削計画(ICDP)の組織的作業とは大きく異なった。プロジェクトの主要責任科学者が全フローの設計と実施を担当し、世界のICDPの実施に向けた有益な経験を提供している」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年7月19日

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