米日印豪外相の東中国海・南中国海関連発言に中国「地域情勢の火に油を注ぐべきではない」

外交部（外務省）の29日の定例記者会見で、林剣報道官が米日印豪外相の東中国海・南中国海関連発言についての質問に答えた。

【記者】米日豪印の外相が月曜日、東中国海及び南中国海情勢への深刻な懸念を表明したことについて、中国側としてコメントは。

【林報道官】中国は一貫して、国家間協力及び地域イニシアティブは、閉鎖的・排他的な「小集団」をかき集めて地域諸国間の相互信頼と協力を損なうのではなく、地域の平和・安定・繁栄の促進に資するものであるべきだと考えている。

中国は確固として揺るぎなく自らの領土主権及び海洋権益を守り、二国間の海洋関連問題に対し直接の当事国との対話や協議を通じた適切な処理を堅持する。特定の域外国は、先進的軍用機・軍艦を南中国海に頻繁に派遣して武力を誇示し、緊張を作り出すとともに、様々な「小集団」を形成して地域で分断や対立を引き起こし、すでに地域の平和と安定に対する最大の脅威及び挑戦となっている。中国は、関係国が「威圧への反対」を名目にして実際にはブロック対立を行い、「秩序の維持」を理由にして実際には少数の国々がでっちあげた身内のルールを維持することに、断固として反対する。我々は域外国に対して、地域の平和・安定維持に向けた地域諸国の努力をしっかりと尊重し、地域情勢の火に油を注ぐことを止めるよう促す。（編集NA）

「人民網日本語版」2024年7月30日