大学生が「見るのは生まれて初めて」と投稿した懐かしの2階建て列車 鉄道当局は「期間限定の運行」
「2階建て列車を見るのは生まれて初めて」。国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた7連休の最終日となった今月7日、二十数歳のある大学生がSNSにこんな投稿をアップし、大学に戻る際に乗った2階建て列車の動画と書き込みが注目を集めている。
アップされている画像を見ると、列車のボディは白をベースにブルーのラインが入っており、1階と2階にそれぞれ独立した車窓が設けられている。また、車両の内部には1階と2階を結ぶ階段もある。
今では数が少なくなった2階建て列車(写真提供・国家鉄路局)。
西安鉄路局の職員によると、注目を集めている2階建て列車は、陝西省の宝鶏駅から重慶西駅に向かうK1002号。午後6時36分に宝鶏駅を出発して、楊陵、咸陽、西安など7駅を通過し、翌日午前6時48分に重慶に到着する。所要時間は計12時間12分となっている。
この2階建て列車の1階部分の車窓は普通の列車よりかなり低く、2階部分の車窓の位置は普通の列車より1メートルほど高く、視野が広くなっている。
車内に設置されている階段(写真提供・国家鉄路局)。
12306カスタマーサービス電話のスタッフは今月9日、取材に対して、「K1002号は増発列車。春節(旧正月)前後や祝祭日といった利用者が多い時だけに運行する。直近では9月29日から10月7日まで運行され、すでに運行は終了した。チケットは、1階か2階かに関わらず、一般座席、二等寝台、一等寝台の3種類に分かれている」と紹介。
K1002号は、中国ではすでに数が少なくなっているラインオフ当時の塗装のままの25K型2階建て列車で、高速列車の運行が常態化するにつれて、こうした車両は少なくなってきている。しかし、1990年代から21世紀初めにかけては、中国の鉄道輸送において重要な役割を果たしていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年10月11日
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