北京首都賓館のイチョウの見える窓が北京版「琉璃光院」と大人気に!
今月13日、北京はあいにくの雨模様となったものの、雨の日ならではの風情ある秋景色が広がった。北京首都賓館(キャピタルホテル)のA館とB館の間にある庭には、樹齢100年以上のイチョウの木が2本あり、どちらも黄金色に染まって見頃を迎え、雨の中、多くの市民や観光客が写真を撮影しに来ていた。ネット上で新たな人気スポットとなった秋景色の「所有者」である首都賓館は、それを見に来る人を大歓迎している。北京日報が報じた。
首都賓館の営業責任者・張鶱さんは取材に対して、「A館が開業した時から、オスのイチョウの木とメスのイチョウの木が1本ずつあった。B館が完成してオープンする前に、その2本のイチョウの木のために庭を設置した。どちらも当ホテルの宝で、とても大切にしている」と説明する。
「北京のイチョウの窓」
以前、この2本のイチョウの木はそれほど有名ではなかったが、今年はソーシャルメディアやショート動画が追い風となってネット上で新たな人気スポットとなり、イチョウを見にホテルを訪れる人が激増したという。
多くのネットユーザーは、「日本の京都に行かなくても、北京にも『琉璃光院』がある」と書き込み、瑠璃光院の額縁のような窓から眺める紅葉にちなんで、首都賓館から見える秋景色を「北京のイチョウの窓」と呼んでいる。実際に首都賓館に足を運ぶと、茂った葉を黄色く色づかせた2本のイチョウの大木を鑑賞できる庭の他にも、さらに美しい鑑賞スポットがあった。それは、ホテル2階の通路。大きな窓のガラス越しに、黄金色に輝くイチョウを楽しむことができた。
「台湾地区からわざわざ見に来る人も」
イチョウの木の下や大きなガラス窓があるホテル2階は、美しい秋景色をカメラに収めようとやって来た市民や観光客で大賑わいとなっていた。混雑する時間帯には、列に並ぶ必要もあるほどの人気ぶりだ。では、ホテルの営業に影響はないのだろうか?イチョウの鑑賞は「有料」なのだろうか?
「予約はいりません」、「ロビーに入ったらまっすぐ行って、右に曲がってください」。ホテルはイチョウを見に来た市民や観光客を「門前払い」することなく歓迎。「イチョウはどこですか?」と聞く人に、ホテルのスタッフは親切に説明していた。その他、市民や観光客が2階のガラス窓の前でポーズを取って写真を撮影しやすいようにと、ホテルは通路にあったテーブルや椅子を撤去したという。
張さんは、「2階のレストランは予約がいるが、イチョウの鑑賞は無料。2本のイチョウの木はホテルの公共スペースにあるため、ルールとマナーさえ守ってもらえれば、誰でも見ることができる。ここ1週間、イチョウを見に来る観光客が激増しており、他の地域からわざわざ飛行機に乗ってやって来る人もいる。ホテルの宿泊客も増えており、台湾地区からわざわざ庭のイチョウを見るために当ホテルに泊まりに来る宿泊客もいる。2階のイチョウの木が見えるいくつかのレストランの予約も増えており、売上も伸びている」と喜ぶ。
首都賓館が市民や観光客を大歓迎していることについて、多くのネットユーザーから「太っ腹」や「気前がいい」、「親切」といった称賛の声が寄せられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年11月15日
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