タクラマカン砂漠へキノコ狩りに行こう!?

人民網日本語版 2024年11月27日13:42

広大なタクラマカン砂漠はかつて、「生命が存在し得ない場所」とされていたが、近年ではイネの栽培やカニの養殖に成功しているほか、真珠の養殖にも成功するなど、農業や養殖の面でその独特なポテンシャルが引き出され続け、驚くべき「奇跡」が起き続けている。そんなタクラマカン砂漠で最近、「樹木が生い茂る湿潤な森林や草地でしか生育しない」とされているキノコを収穫できると話題になり、多くの人のイメージを再び覆している。

タクラマカン砂漠の南端に位置する新疆維吾爾(ウイグル)自治区鉄門関市南屯鎮にはキノコが生育するには適していないように思える広大なトウモロコシ畑が広がっており、そこには大きなキノコがたくさん生えている。そして、多くの人のキノコの生育環境に関する「常識」を覆しているほか、砂漠に独特な光景をもたらしている。

腐生食用菌のこのキノコは、科学研究価値が高く、開発・利用のポテンシャルも巨大だ。毎年3月から6月と、9月から11月にかけて、砂漠ではキノコの収穫期を迎える。この時期は、気温が生育に適しているほか、農家の人々が畑のナツメやトウモロコシに水やりをするため、キノコの生育条件が整うという。

地元住民も突然生えてきたこれらのキノコに驚いているとし、「砂漠に生えるキノコなんて見たことない。大自然が起こした奇跡だ」といった声を寄せ、多くの人が、早速それを味わっている。

またその不思議な光景を一目見ようと、多くの観光客やキノコ好きが続々と南屯鎮に押し寄せている。そして、記念写真を撮影したり、キノコ狩りをしたりして自然に触れ、楽しい時間を過ごしている。ただ、専門家は、「キノコ狩りを楽しむと同時に、生態系保全にも注意し、過剰な収獲やキノコの生育地の破壊などは避けるように」と注意を呼び掛けている。

タクラマカン砂漠に、おいしいキノコが生えてきたことにより、砂漠の地に活気と活力がもたらされているほか、自然を探究したり、それに触れたりする新たなきっかけが提供されている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年11月27日

注目フォトニュース

関連記事