国際版「文史哲」エグゼクティブエディターと中国の縁
孟巍隆(Benjamin Hammer)さん
山東省曲阜で11月30日午前、「何以中国」オンラインPRイベントの始動式が開かれた。会場には、米国人で、国際版「文史哲」エグゼクティブエディターであるベンジャミン・ハマーさん(中国語名「孟巍隆」)も出席し、ハマーさんと中国の縁、そして儒教に対する理解について語った。
ハマーさんは、「2021年5月9日に習近平総書記が雑誌『文史哲』の全職員に宛てた返信には、『世界にもっと中国について知り、理解してもらうためには、中華文明に対する理解を深めなければならない』と書かれていた。私も同じ考えだ」とした上で、「儒教哲学は難しくて理解しにくいと考えている人も多いが、実際はシンプルながら知恵に富んだ教えがたくさんある。例えば、孔子の思想は現実の生活に着目し、人間関係に注目し、他の人や世界との接し方を教えている。儒家は師を尊び、道を重んじる『尊師重道』という考えを高く評価している。山東省では、教師と生徒がよい関係を築いている。私が山東大学で学んでいた時、私たち学生は指導教師の家によくお邪魔しては、勉強を教えてもらったり、おしゃべりを楽しんだものだ」とした。
そして中国との縁について、「もう20年以上前になるが、子供の頃は中国のカンフー映画をよく見ていたので、中国に行ったら、是非カンフーをしたいと思っていた。その後、カンフーではなく、勉学に励むことにし、中国の古典文献学を専門的に学ぶため、山東大学の修士課程と北京大学の博士課程に進んだ。弱冠20歳の時から不惑の年と言われる40歳まで、中国で過ごし、そのほとんどを山東省で過ごしてきた。そして今は山東省の女性と結婚もした。郷に入っては郷に従えという言葉の通り、儒教文化に次第に感化され、年長者に対する敬意が増し、より親切に接することができるようになった」とした。
ハマーさんがエグゼクティブエディターを務める国際版「文史哲」は創刊から今年でちょうど10年を迎え、西洋の学者からも高く評価されるようになり、閲覧数とダウンロード数は増加の一途をたどっている。2018年、国際版「文史哲」は世界最大規模の摘要や参照を含む書誌データベースに収録され、2019年には、欧州人文科学・社会科学研究インデックスに収録されたという。10年間をかけて翻訳チームを作り上げたというハマーさんは、「初めは大変だったが、評判が高まるにつれて、新しい人材も加わるようになった」とした。
そして、「この雑誌を通して、中国の学者は世界に向けてもっと発信することができ、一方、西洋の学者も漢学に対する理解を深めることができる。私も西洋の学界にもっと中国について知ってもらいたいと思っている」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月2日
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