中国初の海上多層重油熱回収開発プロジェクトが稼働開始

人民網日本語版 2024年12月04日14:06

中国海洋石油集団有限公司(中国海油)は12月3日、中国初の海上多層重油熱回収開発プロジェクトである「錦州23-2油田」開発プロジェクトが無事稼動開始したと発表した。これにより、中国の海上重油は大規模熱回収開発の新たな段階に入ったことになる。科技日報が伝えた。

錦州23-2油田は渤海遼東湾の北部海域に位置し、平均水深は約13メートルで、主な生産施設は2基の新しい中心処理プラットフォームで、67本の開発井の稼動が予定されており、ピーク時の原油生産量は1日当たり約2600トンと予想される。石油製品の性質は重質原油だ。

今回稼働開始した熱回収中心プラットフォームは、投影面積が4500平方メートル近くで、サッカー場の半分ほどの大きさであり、これまで中国で建設された最大の海上重油熱回収プラットフォームとなる。

同油田は多層砂体重油層で、地下の多層重油層は薄い油層と厚い油層が絡み合っており、従来の技術では開発が難しい。中国海油は、熱回収の指向性開発方法を採用し、多層を単一井で連結し、貯留層を串団子のように連ね、「水蒸気ハフアンドパフ+化学補助蒸気フラッディング」によって原油の粘度を下げる方法で採掘し、油田の回収率を大幅に向上させている。(編集ES)

「人民網日本語版」2024年12月3日

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