中国でキャンピングカー人気高まる 理想の暮らしをキャンピングカーで
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中国のソーシャルメディアには、「大雨の日を、10平方メートルのキャンピングカーで過ごすと、とっても爽快」、「キャンピングカーで出勤して今日で96日目……」、「毎日、会社の地下の駐車場に止めてあるキャンピングカーで昼寝すると、爽快」といったコメントが寄せられるなど、キャンピングカー旅行やキャンピングカーでの暮らしが近年、大きな話題となっている。
自由でのんびりした理想的な暮らし、家賃を節約できる、ワーカーの借家の代わりなどを、キャンピングカーが実現してくれる。ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」では、キャンピングカーやキャンピングカー暮らし、キャンピングカー旅行といった話題の動画の再生回数が延べ数百億回に達しているほか、キャンピングカーという話題だけでも、60万人がコメントを寄せている。
キャンピングカー市場の人気が急上昇していることは、データを見ても直観的に感じることができる。Road NetworkとRVショップを手掛ける「路程網×房車行(Road Trip Group x Go Rving)」のデータ統計によると、2023年、中国のキャンピングカーの販売台数は前年同期比22.41%増の1万4365台だった。中研普華産業院の研究報告によると、今年、中国のキャンピングカー市場の規模は前年同期比7.9%増の1084億9000万元(1元は約20.7円)に達した。
販売データを見ると、キャンピングカーは、乗用車市場において依然として「ニッチ」なジャンルに属しているものの、細分化された市場において競争を繰り広げるメーカーはすでに100社近くに達している。中国工業・情報化部(省)が今年の第1四半期(1-3月)に発表した第3弾の「道路自動車両メーカー及び製品の公告」によると、キャンピングカーメーカー80社が、122種類のキャンピングカーの届出を済ませており、その数は前年同期比で14%増となった。
多くの業界関係者は、キャンピングカー市場の急速な発展は、関連政策が打ち出されていることや、消費者の需要が高まっていることと密接な関係があるとの見方を示している。その他、上新吉奥集団の関係責任者は取材に対して、「キャンプやアウトドアが人気となり、キャンピングカー市場に注目する消費者が増加している」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月6日
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