全国においてキャンピングカーで行くキャンプ場の建設を推進するための会議が、このほど北京で開催された。キャンピングカーによる旅行は、発展ペースが早く、消費の潜在力が大きい分野だ。国家観光局関連部門の責任者は、「中国は今後、キャンピングカー旅行という新しい生活スタイルの普及に力を入れる。今年は全国にキャンプ場を503カ所建設し、総額352億元(約5507億円)を投資する」と述べた。
旅行予約サイト・同程旅遊網のキャンピングカーで行くキャンプのページは内容が豊富で、キャンプ場での宿泊、キャンピングカーのレンタル、キャンプのやり方のコーチングなど、さまざまな商品が並んでいる。同程は昨年11月に全国で初めてキャンピングカーによるキャンプのページを立ち上げた。同サイト責任者は、「最初に取り上げたキャンプ場は40カ所ほどだったが、今では国内で営業中のキャンピングカーでの利用可能なキャンプ場の98%をカバーしている。今年上半期には各地のキャンプ場に3万人近い旅行客を送り込んだ。特に清明節(旧暦4月4日)や端午節(旧暦5月5日)の小型連休には、キャンピングカーによるキャンプの予約件数が目立って増加した」と話す。
キャンピングカーによる旅行の発展は、誰もが旅行する時代の要請だ。大衆旅行時代の今、旅行が分散し、パーソナル化するという特徴が日に日に明らかになっている。中国人観光客がもはや団体ツアーでは満足できず、自由旅行を求めるようになったのは不可逆の流れだ。現在の中国人観光客の旅のスタイルをみると、自由旅行が85%を超え、ドライブ旅行が60%を超える。中国の旅のスタイルは、これまでのような観光旅行からレジャー・リゾート旅行に変わってきた。
旅行会社・首旅集団のキャンピングカーによる旅行分野の責任者は、「レジャー・リゾート旅行には2つの特徴がある。1つは自由度が高く、頻度も高く、期間が短いこと。もう1つは都市周辺の自然の景色が中心になることだ。キャンピングカーによる旅行は『自分で組み立てる旅』で、移動の自由が利き、基本的に森や海辺や湖が行き先となり、自然に親しみ旅行の楽しさを味わうのが目的になる。レジャー・リゾート旅行の特徴にぴたりと合致する」と説明する。
キャンピングカーによる旅行は中国では始まったばかりだが、自由度が高く、観光客の間で非常に人気があり、発展ペースは速く潜在力も大きい。統計によると、2015年の国内旅行者のべ40億人のうち、ドライブ旅行が占める割合は58.5%でのべ23億4万人に達した。第13次五カ年計画期間の末年(2020年)には、15年の倍以上に増えてのべ58億人になり、国内旅行者の70%以上を占めることが予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月14日
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